感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
void
1
【★★★☆☆】院向けということで前提知識がないと辛いか。取り上げるネタとしては興味深いものが多かったが、法哲学としての議論をしてるようには思えないものや、現実的運用の可能性は置いておくとしても論理的に説得力があるか疑問に思えるものもちらほら。良くも悪くも執筆者の独自性が出ており、統一感はなく、どこかで相対化する必要は強く感じる。2011/09/22
takizawa
1
タイトルをみてひかれたもののしばらく手に取らなかった理由は本書の網羅性にあった。この本は私の疑問に答えてくれはしない(そもそも、基礎法=オアシスだと思っていたしw)。だがそうではない。共著ではあるが統一された法哲学的思考を体得できる。判例分析を伴う点で理解しやすい。なかなか読みこなせない論文のコンセプトをうまく記述している。これからのロースクール生の必読書になるのではないかと思う。出される判決は予め決まっているのか、裁判官により変わるのかという問いかけへのヒントになる高橋論文が面白かった。2009/08/03