出版社内容情報
闇の国々 それは、19世紀ヨーロッパと紙一重の次元にある謎の都市群。
ある日突然増殖しまじめた立方体に翻弄される人々を描く「狂騒のユルビカンド」
巨大な塔の秘密をめぐる冒険から、数奇な運命へと導かれる男を描く「塔」
未知の天文現象により、体が傾いてしまった少女の半生を描く「傾いた少女」
傑作と名高い選りすぐりの3作品を収録した歴史的名作シリーズの初邦訳。
メビウス、エンキ、ビラルと並び、BD界の三大巨匠と称されるスクインテンが、ついに日本上陸。
精細な描線、計算されつくされた構図、あらゆる芸術のエッセンスを詰め込んだBD芸術の真骨頂!
内容説明
増殖する立方体、全貌の見えない巨大な塔、斜めに傾いた少女…謎の都市群“闇の国々”で起こる摩訶不思議な事件の数々。ペータース×スクイテンのコンビが贈る驚異のサイエンスフィクション、日本上陸。
著者等紹介
ペータース,ブノワ[ペータース,ブノワ][Peeters,Beno^it]
1956年、フランス・パリ生まれ。2冊の小説を出版した後、1980年代から幼なじみのフランソワ・スクイテンとともに“闇の国々”シリーズを手掛け、以後、BDの原作者として活躍。同シリーズは10の言語に訳され、数々の賞を受賞した。また、BD以外にもエッセイ、評伝、映画、テレビ、ラジオドラマの制作など多岐にわたる活動を展開している。『タンタンの冒険』で知られるベルギーのBD作家エルジェの研究家としても有名で、これまでに3冊の研究書を出し、いずれも高い評価を受けている。2010年には、フランスの哲学者ジャック・デリダの初の伝記を刊行し、話題となった
スクイテン,フランソワ[スクイテン,フランソワ][Schuiten,Francois]
1956年、ベルギー・ブリュッセル生まれ。1970年代から『ピロット』や『メタル・ユルラン』などの雑誌でBDを発表し、1982年、雑誌『ア・シュイーブル』に掲載された“闇の国々”シリーズ第1作『サマリスの壁』で一躍人気BD作家の仲間入りを果たす。現在では、切手やポスターなど、ヨーロッパに至るところでスクイテンのイラストを見ることができ、まさにBD界を代表するアーティストの一人である。また、パリやブリュッセルの地下鉄の駅のデザイン、オペラやダンスの舞台芸術も手掛けており、2005年の愛知万博のベルギー館をはじめとする数々の国際博覧会のパビリオンデザインなどにも携わっている
古永真一[フルナガシンイチ]
1967年生まれ。早稲田大学他非常勤講師。フランス文学研究の他、BDに関する著作や翻訳も手掛ける
原正人[ハラマサト]
1974年生まれ。学習院大学人文科学研究科フランス文学専攻博士前期課程修了。BDの専門誌『EUROMANGA』(飛鳥新社)で翻訳および執筆に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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