感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しょうゆ
1
研究のための読書。ハイデガー、バシュラール、アリストテレスなどなどをさらいながら、空間について厳密に考察していく一冊。物理的な空間と主観的な空間の間を3で割って、物理的な空間よりな2/3のあたりをバシバシと語って考えてと繰り返す本であり、自分の触れたいところに来ると、「そうそうそれ面白いよね」と共感できるが、まったく関心ないとこだと、「いい加減次行こうぜ」と絶叫したくなる本である。総じて面白い。こんな友達が欲しい。2020/07/19
生きることが苦手なフレンズ
0
ぶっちゃけ、面白くはなかったです。人間の空間における生の真の形式として住まうこと(ハイデガーかぶれっぽいし、世界-内-存在とかなんかそーゆうの?)を考察しているのだと思いますが、ガチで住まいについて考えるとは思いませんでした。建築業界で読まれているそうで、なるほど、と。個人的には開かれた空間だといかがわしいことが出来ないので、やすらげないです。2013/05/03
のほほんなかえるさん
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ドイツ哲学や詩人、評論を引用しながら展開される人間と空間の関わりあい方の話。大雑把に言えば、日常的に認識している空間概念は素朴で盲従したものであり、そこの認識を改め、不確定なものからいかに有限性のあるものとして空間を再定義していくのかということが全体を通しての問いに通じている。形而上学や数学的な空間論にまで発展しなかったのが残念。2011/06/18
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