内容説明
『読むだけですっきりわかる国語読解力』や『やさしい国語読解力』で、多くの受験生とその母を救ってきた著者の渾身の国語論。教科としての国語の疑問を徹底解析、間違いだらけの国語学習法を一刀両断。そしてついに明かす究極の国語学習法「ツッコミ読解法」とは?誰でもその日からできる国語の基礎が身につくソメッドがてんこ盛り。納得いかなかった国語に関する疑問が一気に氷解。
目次
第1章 謎の科目・国語!
第2章 こんなにある「国語」の性格!
第3章 あるときは○○あるときは△△だがその実態は…(国語のメインはこれだ!)
第4章 ダウト!読書すれば読解力がつく?
第5章 相当に怪しい他の学習法もこのアレンジで使える!
第6章 マル秘ワザ一挙公開!日常生活でできる読解力アップの手法
著者等紹介
後藤武士[ゴトウタケシ]
1967年生まれ。青山学院大学法学部卒。00年から全国各地で講演活動。08年上梓の『読むだけですっきりわかる日本史』がミリオンセラーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
デビっちん
26
再読。国語の成績を上げるために効果的な方法は読書。しかし、国語の成績が悪いから読書するのが苦痛。ずっと感じていたジレンマに対する答えが記載されていました。国語の成績を上げるのに必要なのは読解力です。そして、読解力は客観的でなければなりません。なぜなら、主観的な感想だと読む人の立場や経験によって意見が別れてしまうからです。主観で読んでいると、著者の主張にハマったときは高得点、そうでなかったときは点数が低いというムラが生じてしまうんですね。読解力があれば安定的に高得点がとれます。その読解力の高め方は、、、2017/09/30
☆りはこ☆
11
文か軽い、というより文章がうまい。読みやすい。なるほどと思うところあり。けど、実践できないから難しいんだなぁ~。2016/02/23
さか
7
読解力についてわかりやすく述べられている本。なぜ日本人は日本語を話しているのに日本語を勉強するのか。いろいろ国語について考えさせられた。P20~授業が変では、これ自分が習った国語やと思ってしまった!笑 読書=読解力ではなく、無理に子供に読書を勧めるのは良くないのか。国語が苦手だった自分にとっては共感できる内容もたくさんあり満足できる内容であった。2020/11/03
キョースケ
7
読解力を付けるためには読書ではない!2015/07/25
デビっちん
7
国語のメインは読解力。日本語は西洋の言語と違って解釈の幅が広く、「読解」というスキルが極端に必要とされる。日本語は、本来表象すべき意味の他に、微妙なニュアンスの違いやイメージを携えているため、単純には記号化ができず、シンプルな思考には向いていない。言葉が言葉として機能するためには「共通性」を満たさなければならない。読解力の育成には、客観性と論理性がカギとなる。より客観的な言葉を話せば、コミュニケーションは円滑になる。主観的な発言の裏にあるものを読解力によって推察するのも、また面白い。2015/05/31