• ポイントキャンペーン

宝島sugoi文庫
家のない少女たち - 10代家出少女18人の壮絶な性と生

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 255p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784796679138
  • NDC分類 367.3
  • Cコード C0195

出版社内容情報

2004年に東京都が条例を改正し、23時以降、18歳未満の子どもがカラオケボックスや漫画喫茶、ネットカフェ、クラブなどに入店できなくなった結果、表向き、深夜に繁華街を徘徊する少女は減少しました。一方で、『本気家出』の少女たちは地下に潜るようになりました。親に虐待され、帰る所がなく、売春組織で過酷な生活を強いられる家出少女たちの衝撃的な生き様を、7年間に延べ100人の家出少女たちを取材してきた著者がルポします。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mahitarou

13
嘘のような現実で最近読了した“Nのために”の主人公の少女が頭に浮ぶ場面があった。でもあれは物語でこれは現実。物語よりも悲惨な現実。親子って・・・生きるって・・・なんだろう。重くて辛い内容だけど、とても読みやすい一冊だった。2014/11/16

JunTHR

7
とんでもない。鈴木大介のノンフィクションは、疲れる。壮絶な、ときに凄惨な境涯で生きる家出少女たちのストーリーは、読んでいて、なんども心拍が上がり、手に汗が滲む。5〜10年前の状況を書いているが、今も状況は変わらないだろう。それにしても、呑気に幸せに生きてきた人間にとっては信じがたい話ばかり。それを叩きつけてくれる鈴木大介には、煩悶と覚悟と情熱があるからこそ、ルポは真に迫り、読者に伝わる。啓蒙である。2016/04/21

glaciers courtesy

7
家出する女の子たちがいて、彼女らが援助交際をして生きていると聞いても、それはそうかもしれないと思う。しかし、自分のこのぼんやりとした認識の中では、家出が親からの虐待と密接に結びついているということは想像できていなかった。家出していた子供たちが保護された時、たぶん僕もそうするのだろうが、保護官たちは少女たちが虐待されていた家へ彼女たちを戻そうとする。いかし、それはとても残虐な行為なのだ。僕はこの本を読んで初めて気が付いた。僕には想像力が足りない。そして、この本は想像力の足りない僕のような人たちのためにある。2015/05/26

Ikuto Nagura

7
児童虐待、母子家庭の貧困、差別といじめ…。少女たちが家を出る背景にある日本社会の問題の数々。売春で糊口をしのぎ、精神を病みながらも、必死に自立しようとする彼女らは、弱々しいが実に逞しい。家族から遺棄され、また家族を遺棄した彼女らに対して、国や自治体、社会は、冷酷なほど無関心で、何の助けにもならない。彼女らを支えるのは、買春客や非合法な集団だけだ。やらない善より、やる偽善。というより、やる悪の方が支えである現実。当事者でもないのに“なぜ生むのか”とか“自己責任”とか騒ぐ、やらない悪が、さらに絶望を深くする。2015/05/21

Cinnamon

4
つらい内容の本でした。遠い国の話じゃなく、近くで起きている問題なんですね・・・ 彼女たちもいつかは、人の親になる時が来るのでしょう。虐待・貧困の連鎖を断ち切るのは、難しいことなんですね。子どもは、社会の宝。社会が変わらないと連鎖も変わらないということでしょうか。頼れる人には頼って、甘えられる人には甘えて、もう少しだけでも幸せになれますように。2015/04/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/655694
  • ご注意事項