内容説明
メタマテリアルを利用すればどんな物体でも「見えなく」することが可能になる。夢の装置のカラクリを人気サイエンスライターがわかりやすく解説。
目次
１章 「透明人間」になりたい（古典・小説・映画・漫画の中で描かれ続ける「透明人間」；昔話や童話、映画、漫画に登場するさまざまな「透明化」技術 ほか）
２章 生物世界は「透明人間」だらけ（透明タイプと擬態タイプ；生物界の擬態名人たち ほか）
３章 夢ではない「透明人間」の科学（ＳＦではなくなった「透明人間」；光を迂回させる「メタマテリアル」 ほか）
４章 「タイムマシン」と「テレポーテーション」の科学（タイムマシンの実現性；テレポーテーションの実験成功）
５章 「透明化」技術の現状と今後（ステルス技術；電波を吸収する技術 ほか）
著者等紹介
竹内薫［タケウチカオル］
１９６０年生まれ。横浜市在住。サイエンスライター。２００９年に作家生活２０周年を迎え、テレビの数学解説（たけしのコマ大数学科）、ラジオのナビゲーター（Ｊ‐ＷＡＶＥ ＪＡＭ ＴＨＥ ＷＯＲＬＤ）など、幅広い活動を展開している
荒野健彦［コウヤタケヒコ］
１９７４年福岡県生まれ。横浜市在住。ＩＴ関連会社に勤務（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Lee Dragon
24
フェルマーの原理を久々に見た。こういう美しい規則を見ると、神様の意図なるものを疑ってしまってもおかしくないなと思う。屈折率がマイナスの物質というのは図でなんとかイメージてきたけど、透磁率と誘電率が虚数であるものが全然想像できなかった。2020/07/26
ソル
4
理系の本はすぐついていけなくなるんだよなあと思いながらも興味があったので読んでみましたが、すごく分かりやすかった！字も大きくてｗこれなら文系の私でもおいてかれずにすみました。内容は冗談みたいなほんとの話で面白かったです。私の知らない間に進歩してるのね～2014/08/23
Punk!Punk!Punk!
2
先に読了した著書よりも透明化に関し、詳細に記載されていて理解度が深まった。自然界の物質の透磁率は常に1で誘電率は金属（-)と誘電体(+)があり、共にマイナスにする事で屈折率がマイナスとなり透明化が可能になる。そこで自然界に存在しない透磁率をマイナスにする必要がある。それがメタマテリアル。てっきり名前からメタマテリアルという物質があるのかと思っていたが、屈折率の式にあるように物質としては金属を使用し、その構造こそがメタマテリアルであった。その技術はとどまる事なく、更に実用化に向けて新技術が生まれている。2014/02/19
怠
2
興味本位で手に取ったら、思った以上に実際的な内容でびっくりしました。もう理論は完成していて、簡単なモデルまでできているなんて驚きです。想像していたように人間がクラゲのようになるわけではないけれど、メタマテリアルで包み込まれれば良いわけだから、まさしく秘密兵器。ステレス戦闘機やノイズキャンセリング・ヘッドホンが同様の技術を使っているのだから、実現も時間の問題ですね。凄い時代だ。あとがきの実用化例もすごい。好きなときに壁を透明化できるのなら窓ガラスもいらないかも。日照権の問題も解決できるし。近未来が恐ろしい。2014/02/05
FOES
1
透明人間。透明になれる技術の紹介です。でも、どうしても悪用されることばかり気にしてしまうのは自分自身にも「その」意識があるからなのか・・・。2009/04/30
