内容説明
日本において、裁判はなぜ人々の生活のなかに溶け込まないのか?著者はこの問いから出発する。判決は遅いし、判決の実行力がほとんどないに等しい裁判は、結局のところ庶民=弱い者の味方になっていないのではないか?本書は、そのような日本の裁判の現状を、豊富な事例、弁護士としての日々の体験から分かりやすく開示してゆく。裁判員制度の時代を目前にしたすべての日本人必読の書。
目次
もう裁判なんてやりたくない
判決は忘れたころにやってくる
やっと判決が出た。だが判決はケツ拭く紙ほどにも役にたたない
裁判は一審と二審でなぜ食い違うことがあるのか
債務者に怖いものはない
住専の法律学
裁判で名誉は回復しない
離婚裁判、遺産相続裁判はなぜ悲惨になるのか
医療裁判は法律の問題ではなく専門家の問題である
藤田朋子事件にみる仮処分問題の実態
行政訴訟はやるだけムダ!
オウム真理教事件の法律問題
裁判所は「世間」と密着しなければならない
裁判官とはこんな人種だ
自分でやるのが一番だ
こんなデタラメな司法制度への改革提言
著者等紹介
山口宏[ヤマグチヒロシ]
1954年東京生まれ。早稲田大学法学部卒業。同大学大学院法学研究科中退。弁護士(第二東京弁護士会登録)
副島隆彦[ソエジマタカヒコ]
1953年福岡市生まれ。早稲田大学法学部卒業。外資系銀行の外国為替業務を経て、常葉学園大学教授。アメリカ政治思想・法制度論・経済分析など、幅広い分野で活発な活動を展開中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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