宝島社新書
「若者論」を疑え!

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  • サイズ 新書判/ページ数 220p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784796663533
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C0236

内容説明

まったく、最近の若い奴は…とお嘆きの貴方へ、「若者がダメになった」は大ウソです。『「ニート」って言うな!』の著者が徹底論破。リアルな実像に迫る若者への取材ドキュメントも収録。

目次

巻頭対談「若者はなぜ誤解されるのか?」(なぜ若者はバッシングが起こるのか?;「酒鬼薔薇聖斗事件」と若者論の変化 ほか)
第1章 「少年犯罪急増」のウソを見破る(「鬼子」にされる若者たち;なぜ若者論を問題にするのか? ほか)
第2章 ケータイ・ゲーム「有害論」に物申す!(インターネットが若者をダメにした?;「ケータイを持ったサル」―「小学生の悪口」レヴェルの言説 ほか)
第3章 格差、ニートは自己責任か?(恣意的に解釈される統計;働く意欲のない「ニート」は急増しているのか ほか)
第4章 「前提」を疑うことから始める(犯罪と格差を生んだ「新しい日本人」;傲慢な「心の専門家」たち ほか)
ブックガイド(基礎資料;総論 ほか)

著者等紹介

後藤和智[ゴトウカズトモ]
1984年岩手県釜石市生まれ。宮城県仙台市出身。東北大学工学部建築学科卒業。現在、東北大学大学院工学研究科博士課程前期在籍(都市・建築学専攻)。インターネットのブログなどで若者論の批判的検討を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

113
若者を叩く論者を批判した1冊。2015/01/31

サイバーパンツ

14
世に蔓延る若者バッシングのデタラメさを統計データを用いて、虱潰しに批判していく。うーん、これって巻頭対談で本田由紀が言ってるように、モグラ叩きでしかないよね……。若者叩きというより、誰か対象を見つけては叩くという風潮の方を論じて欲しかった。ただ、ドキュメンタリー「若者のリアル」は面白かった。腐女子の隠れオタクとしての苦悩や、ケータイ小説作家が真剣に読者のことを考えてたり、アンチに対して大人な態度だったりというのが知れる。2016/07/04

caniTSUYO

4
冒頭の対談部分で書いてあるとおり本書に主張や具体策はない。あくまで統計資料の紹介とイメージや責任転嫁の為の若者論の批判である。 確かに主張や具体策がない事に物足りなさを感じたり、無責任だという意見を挙げる人がいるだろう。 しかし、世に蔓延るエセ科学のような若者論に対して科学的な批判を加えるだけで十分に価値がある本だと思う。 なにより偉そうにイメージだけで対象を断定する人間が嫌いな僕にとっては、面白かったです。 しかし、各トピックスをもう少し深く検証してもよかったと思います。2010/09/13

鎖夜了

2
(○)俗流若者論を実証的に批判する書。社会に流布した「よくできた物語」に対する免疫を付ける上で役立つ。本書のデータに基づく論展開には説得力があり、若くしてこうした活動をしている著者は素直に尊敬する。あえて問題点を挙げるなら、本田由紀先生による冒頭の対談で提起された疑問。本田による批判は以下の二点。①社会的言説に権力や資本の作用を見出すのは社会学の常套手段だが、後藤独自の新しい視点はないのか、②俗流若者論の問題点を暴いた点は評価するが、批判するだけで後藤自身の「価値」や「視点」を提示していないのではないか。2014/05/03

catlover

2
社会意識論の授業で取り上げられていたので読みました。ここでは、内閣府などの確実なデータを元に本文が書かれています。現代の若者は堕落しているのか?弱くなったのか?と疑問に思われている方なら読むことを勧めます。2011/07/14

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