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宝島社新書
派遣のリアル―300万人の悲鳴が聞こえる

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784796660297
  • NDC分類 673.9
  • Cコード C0236

内容説明

ワンコールワーカー、偽装請負、データ装備費問題、ネットカフェ難民…「ハケン」から日本の未来が見えてくる。『ワーキングプア』の門倉貴史が鋭く問う!派遣労働者、大手派遣会社社員への取材ドキュメントも10本収録。

目次

第1章 日給6000円で働く人たち(拡大する日本の人材派遣市場;派遣会社の形態あれこれ ほか)
第2章 10分で分かる派遣の歴史(1985年までは禁じ手だった日本の派遣ビジネス;1966年に米国の人材派遣会社が日本に上陸 ほか)
第3章 使い捨てられる女性派遣の現実(理想と現実のギャップが大きい派遣の世界;増加する女性の派遣社員 ほか)
第4章 ネットカフェ難民と団塊派遣(ホームレスが減少する傍らで増える「ネットカフェ難民」;「ネットカフェ難民」になりやすい「ワンコール・ワーカー」 ほか)
第5章 労働ビッグバンは派遣に何をもたらすのか?(「労働ビッグバン」は派遣社員を救えるのか?;骨抜きになった労働契約法案 ほか)

著者等紹介

門倉貴史[カドクラタカシ]
エコノミスト。1971年神奈川県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。専攻はマクロ経済学。同大学卒業後、横浜銀行のシンクタンク浜銀総合研究所の研究員となる。社団法人日本経済研究センター、東南アジア経済研究所(シンガポール)への出向を経て、2002年に第一生命経済研究所に移籍、経済調査部主任エコノミストになる。2005年7月からは、BRICs経済研究所の代表に就任。専門は、日米経済、アジア経済、BRICs経済、地下経済と多岐にわたる。同志社大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

26
2007年の本。巻頭に「労働は商品ではない」という言葉が書かれている。国際労働機関のフィラデルフィア宣言文であるが、現在はこの言葉は通用しない。国際競争力の名の下、利益追求を絶対とする大企業にとって、労働派遣というシステムは、景気の調整弁としてとても便利な物になっている。その調整弁である派遣社員達の本音、悲鳴がこの本から伝わってくる。この本が出てからリーマンショックによる派遣社員の首切りが相次ぎ、現在も新しい働き方という宣伝文句で労働派遣法がどんどん変えられつつある。 この厳しい状況はいつまで続くのか2014/05/06

星落秋風五丈原

10
本書は2007年に書かれているが今同じ題材について書くと就業に関する数値は更に厳しくなっており悲鳴は300万人では済まない。派遣の総括とするならば、派遣社員、派遣会社の社員のインタビューはあるものの、直接の指揮命令者である派遣先の社員のインタビューはない。その意味では、本書は派遣の総括とはいいきれない。取材しにくいであろうし、回答も読者の反応も予測されているだろうが、生の声に拘るならば、取り入れても良かったのではないか。そこから、他の評者も述べているような、企業経営者側の視点が浮かび上がってくると思う。2009/08/16

すのう@中四国読メの会コミュ参加中

7
データももちろん大切ですが、派遣労働者の生の声が収録されていたところがまたよかったと思います。派遣労働の問題点について知ることが出来ました。法改正しても問題は噴出してくるわけで、いたちごっこのよう。だけど、だからといって諦めるのではなく、より良いものとなるように、改善しなければならない。私も何か出来ることがあるのか、まずは勉強したいと思った。2013/02/18

あづさ/kyoka

5
人件費ではなく物品費なんだっけ、派遣の給料って。個人的には業者を仲介する分、余計なお金がかかってる気がするんだけど、そうでもないのかな。 期間を決める、キャリアの下積みと考える、とかなら派遣もアリだけど、そうでないなら自分は選択したくないなーと思いました。日雇いはやってたけど、効率の割には疲れるし。二重派遣の仕組みは当時分かってなかったけど、違和感は感じてたな。 「紹介予定派遣」は双方にとって良いシステムだと思う。 有利な条件で働くためには、知識が欠かせないと思わさせられました。 2013/11/25

はせこー

5
自動車メーカーは無駄を減らして在庫を持たない。 在庫だけでなく人も(正社員として)持たない。 派遣はモノと同じ感覚で使われている。 この主張にとても考えさせられました。2012/12/29

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