内容説明
隠然と横たわる日本の「タブー」。彼らはそれらについて、知っていることを書けないでいる―。カナダ人ジャーナリストが、20年に及ぶ日本での取材活動で見たニッポンメディアの奇妙な「沈黙」を明快に分析する。フェイクに満ちた「皇室報道」から小泉政権の「メディア調教」に完全敗北する経緯まで、外国人記者の見た「チキン・ジャーナリズム」の本質。
目次
1 人質
2 小泉純一郎
3 記者クラブ
4 皇室
5 武富士
6 NHK
7 ソニー&松下
8 差別
9 住専
10 堀江貴文
11 私はこうしてジャーナリストになった
著者等紹介
フルフォード,ベンジャミン[フルフォード,ベンジャミン][Fulford,Benjamin]
ジャーナリスト。1961年カナダ生まれ。外交官の父のもと、少年時代をキューバ、メキシコ、アルゼンチン等で過ごす。上智大学、ブリティッシュ・コロンビア大学(カナダ)を卒業後、日本でジャーナリスト活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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seichan
0
いまやトンデモ本の著者として常連の筆者だが、この頃あたりまではマトモなこと書いてる。スポンサーの圧力や脅しをはねかえして批判記事を掲載する欧米のジャーナリストの矜持と、上司レベルの忖度で没記事にされ、週刊誌や英字紙にネタを流す日本の売文記者の、圧倒的な差……。日本ではびこる「報道の中立・公平」とは幻想であるという指摘と、ポジション・トークを理解した上で紙背を読むリテラシーの必要性も、納得がいくものだった。2017/06/17
ken
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日本の癒着構造がよく見える良書。2010/10/25
annie
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右翼の街宣車に対する認識がちょっと甘いかと。ただ視点は良いものがあると思う。2010/09/14