果てしなき渇き

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  • サイズ B6判/ページ数 413p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784796644600
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

元刑事・藤島秋弘のもとに、失踪した娘の加奈子を捜してほしいと、別れた妻から連絡があった。家族とよりを戻したいと願う藤島は一人、捜査に乗り出す。一方、三年前。中学生である瀬岡尚人は手酷いイジメにあっていた。自殺さえも考えていたところを藤島加奈子に救われる。彼は彼女に恋をし、以前、彼女がつきあっていた緒方のようになりたいと願うようになるが…。二つの物語が交錯し、探るほどに深くなる加奈子の謎、次第に浮き彫りになる藤島の心の闇。用意された驚愕の結末とは―?『このミステリーがすごい!』大賞第3回受賞作。

著者等紹介

深町秋生[フカマチアキオ]
1975年、山形県生まれ。専修大学経済学部卒業。製薬メーカー勤務
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

104
基本こういうストーリは嫌いじゃない(グロ、エロ)というか、大好きなんだけど、この作品はなぁ。あまりにも暴走しすぎ。主人公の狂気を表現したかったんだろうけど、例えば、子どもの見ている前でその子の母親を凌辱するとか。ほんっと男目線ですね。実の娘を・・・のくだりも。女性ファンは嫌悪感抱く人、多いと思います。同じグロでも、誉田哲也を見習いなさい、って感じ。2013/06/28

ブルームーン

43
暴力シーンの不快さに耐えながら何とか読了。行方不明になった娘を探す元刑事の父親。次第に明らかになる娘の本当の姿。とにかく主人公の藤島が最低すぎる。なかなか狂った小説。2015/01/06

38
最初は先が気になってどんどん読み進めたのだが、主人公であるはずの藤島の行動が最低過ぎてついていけない。だからといって他に好感もてる人物がいるかと言ったら全然居ないし、暗い重い救われない話は好きだけど、登場人物に好感もてなければダメだなぁ。2015/01/10

まーる☆

36
映画化を知って原作を読んでみた。どろどろ、ベタベタ、臭気や騒音といった、五感を不快にするあらゆる事柄で埋め尽くされたストーリー。救いがなく、ただただ恐ろしい。自分には出来ない様々な人生を疑似体験するのが読書の醍醐味だとしたら、正に本作は最適だろう。完全にフィクションの世界であって欲しいと信じながら、現実にこのような底無しの暗黒世界がすぐそばに広がっているとしたら... 悍ましい...。これを映像化したものを見るなど、とても耐えられそうにない。2014/06/13

巨峰

36
沢渡組ってアウトクラッシュで皆殺しになったやん。主人公もあの山奥で死んだんやろか。映画化は知らなかったけど楽しみ。一気読みしました。ここまで壊れた家族を、きっぱりと描いて、救いはないけど、それがいい2013/08/27

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