上海自然科学研究所―科学者たちの日中戦争

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上海自然科学研究所―科学者たちの日中戦争

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  • サイズ B6判/ページ数 295p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784796609944
  • NDC分類 407.6
  • Cコード C0040

目次

楓林橋まで
東方文化事業の誕生と蹉跌
山崎百治の提言
「夢園」の風景
岸上調査隊西へ
開所前夜
砲火の洗礼
事変の余波
新城新蔵の登場
畸人・文人交遊録〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カノン

9
1960年に起きた義和団の乱の賠償金で日本は上海にあるフランス租界に日中共同事業として上海自然科学研究所を設立。このお金の使い方は、平和をもたらすものとして素晴らしい考えだったと思う。だが、最終的には日中戦争、第二次世界大戦が勃発し、日中共同事業は終えてしまう。科学者たちは、日中関係無く戦時中もひたすら研究を続けている。特に岡田家武は郷に入れば郷に従えという考えで中国人になろうとした。また、清の時代に日本の研究者を快く受け入れてくれた人たちもいる。この史実は、これからの平和の在り方を教えてくれていると思う2018/10/10

渡邊利道

1
日中戦争機に実在した日中両国の研究者が所属した基礎科学研究施設について通時的に書かれたノンフィクション。途中で岸上調査隊の記録など挟み、研究所に関わった当時の知識人たち(魯迅やボーア、大谷光瑞、石井四郎など多士済々)や、研究員たちのプロフィールと研究内容、複雑な人間関係、そして彼らの戦後がどのようなものになったかまでとても興味深かった。『破滅の王』読書の参考に。2017/12/06

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