内容説明
オカルト少年、心霊写真から湾岸戦争、コンビニエンス・ストアまで、高度消費社会の「現在」を読み解く、「おたく」世代の思想家の誕生。
目次
1 イデオロギー(「湾岸戦争」というステイタス・シンボル;「現代思想」というサクラメント)
2 交通形態(全自動カメラ―複製技術時代の心霊写真;伝言ダイヤル―音声のイミテイション・パラダイス;コンビニエンス・ストア―灯り続ける商品の不夜城;平成改元―うわさが宿した千年王国)
3 実践(少女前世伝説―転生、戦士への覚醒;富沢雅彦の生涯―ラディカルな逃避者の蹉跌)
4 インフラストラクチャー(「おたく」という現象―その社会的起源)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tkm66
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90年くらいか。「別冊宝島」執筆者として注目されてた気鋭の批評家だった。
なかち
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反原発ブームで社会問題がトレンディに。運動家の実効はデモにどれだけ集まったとか内輪の反響でしかない。反戦運動には主体性がない。ほとんどの論説は立場表明でしかない。いとうせいこうは湾岸戦争で失語症になり自殺を考えた。文系知識人の存在意義が戦後なくなった。マクロな状況に関心を持てという脅迫。確かな意見で個性に自信。80年安保。速く、そしてあくまでもスマートであること!(浅田彰)。一方向に走らされていることから逃げよ!資本を追い抜け!コースをずらし撹乱せよ!(浅田彰)。浅田は一冊本を書くのに300~400冊読む2012/05/05