内容説明
僕たち日本人は、この国の真の姿をどこまで知っているのだろうか?歴史の流れのなかで、日本という国の膨張・収縮により時代に翻弄されてきた特別な場所=北方領土、竹島、尖閣諸島、沖ノ鳥島、与那国島、対馬、そして小笠原諸島、硫黄島…。あの戦争の果ての線引きによって定められてきた「この国のかたち」を見つめ直すために、僕は、日本列島の周縁に位置する「国境の島々」を訪ねる旅を始めた―。
目次
1 北方領土1「渡航を禁じられた島」―函館~サハリン~国後島
2 沖ノ鳥島「国家が守る見えない島」―東京~父島~沖ノ鳥島
3 竹島1「民族的聖地への上陸記」―釜山~鬱陵島~竹島
4 対馬「隣国と向き合う交流の島」―対馬~釜山/釜山~対馬
5 硫黄島「国家に裏切られた島」―東京~父島~硫黄島
6 小笠原諸島「日米の間で揺れ続けた島」―東京~父島~母島
7 与那国島「国境の手前でもがく島」―基隆~那覇~与那国島
8 竹島2「奪われた島をめぐる記憶」―七類~隠岐
9 北方領土2「歴史が止まったままの島」―国後島~色丹島~根室
10 尖閣諸島「政治的な秘境となった島」―那覇~香港/那覇~魚釣島
著者等紹介
西牟田靖[ニシムタヤスシ]
1970年大阪生まれ。神戸学院大学卒業。8カ月間の会社勤めの後、地球一周の船旅へ。以降、ライターとして活動を始める。「深夜特急」の経緯をたどる香港からロンドンまでのバス旅、北インド、北ベトナム取材、タリバン支配下のアフガニスタン潜入、空爆停止直後のユーゴスラビア突入、旧大日本帝国エリア踏破など、世界各地に挑戦的な旅を続けてきた。訪れた国は50以上、国内外を含め訪れた離島は100を超える。4年をかけアジア太平洋地域に日本の元領土を踏破した旅の記録を『僕の見た「大日本帝国」』(小社刊)として上梓、真摯に歴史と対峙するその姿勢と大胆な行動力で高い評価を得た(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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