あの戦争から遠く離れて―私につながる歴史をたどる旅

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  • サイズ B6判/ページ数 458p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784795847422
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

内容説明

日中の国交が断絶していた一九七〇年に、文化大革命さなかの中国から命懸けで帰国を果たした二八歳の日本人戦争孤児、それが著者の父だった。旧満州に飛び込んで、10年がかりの旅の中で、娘がまるごと受け止めた運命の物語、そして「反日と情愛の国」の等身大のリアル。戦後史を書き換える奇跡の実話。

目次

第1部 家族への道―父の時代(遠い記憶―中国・牡丹江 1945‐1956;失意の底から―中国・牡丹江 1956‐1965;心、震わせて―愛媛/中国・牡丹江/香港 1966‐1970;幾つもの絆―東京/愛媛/中国・北京 1970‐1997)
第2部 戦後の果て―私の時代(父の生きた証―中国・長春/牡丹江 1997‐1998;傷だらけの世界―中国・長春/牡丹江 1998‐1999;歴史を生きる者たち―東京/愛媛 1999‐2006;満州国軍と祖父―東京/愛媛/舞鶴;運命の牡丹江―中国・牡丹江)

著者等紹介

城戸久枝[キドヒサエ]
1976年愛媛県生まれ。徳島大学総合科学部卒業。大学在学中の1997年から二年間、国費留学生として吉林大学(吉林省長春市)に留学。中国語の語学研修のかたわら現代日中関係史を学ぶ。出版社勤務を経て、2005年よりフリーランスのライター。「日本生まれの中国残留孤児二世」という唯一無二の立場・視点から、自在に操る中国語を武器に、残留孤児、残留婦人、二世、三世への取材活動を続け、ルポルタージュを発表してきた。初めての単行本である『あの戦争から遠く離れて―私につながる歴史をたどる旅』の完成までには一〇年近くの歳月が費やされた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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