内容説明
たとえば、なぜ宮部みゆきの小説にはセブンティーンの男の子がよく登場するのか?ミステリ評論の第一人者が宮部ワールドの秘密を解き明かす!テーマ設定、ストーリー展開から、キャラクター造形、語り口のテクニックまで―全30作品を読み解き、その物語世界を100倍楽しむ完全攻略読本。
目次
1 宮部みゆきワールドの攻略法―イントロダクション
2 ヒロイン&ヒーローの徹底分析―初級コース(1)
3 ジャンル別・全作品の楽しみ方―初級コース(2)
4 語り口のテクニックを分解する―中級コース(1)
5 「超能力ミステリ」の世界―中級コース(2)
6 宮部流「人間ドラマ」の真実―上級コース
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パフちゃん@かのん変更
65
読んでみたら、意外と古い本でした。1999年発行、著作リストは「クロスファイア」まででした。その頃は宮部みゆきにハマっていたので、ここに出てくる本は全部読んでいます。といっても詳しい内容は忘れているから、懐かしく読みました。でも、私の知りたかった謎は宮部さんは取材旅行などに行くことも無く、自分の頭の中だけで物語を作り上げていく・・と何かの本の解説で読んだのですが、多作で、内容も面白く、引き出しも多い、勿論才能だろうけれどその作話の謎を知りたかった。2015/04/13
myaown
3
書評家による宮部みゆき論?99'第一刷なので2000年以降の作品については触れられていない。初級、中級、上級に分けて解説され同じ作品が何度も登場する。関連するページ数の案内があるので作品ごとに読むこともできる作り。ベージ順に読んでいく方が混乱するかも?物語の語られる視点についての考察が面白い。宮部みゆきはプロットを組んで作品を仕上げるタイプではないらしいのだが、プロット分析もありその作品が過去のミステリ作品のどの流れを汲んでいるのかという解説は興味深いけれど、作家自身にそういう意識はあるのかな?2016/06/07
カンパネルラ
0
宮部みゆきの全作について色々と評論したもの。ほとんど読んでいるはずで面白いと思っていながら忘れていることも多く、思わず読み返したくなる2006/07/15