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ゴッホの遺言―贋作に隠された自殺の真相

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  • サイズ B6判/ページ数 381p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784795829121
  • NDC分類 723.359
  • Cコード C0095

内容説明

自らの耳を切り取り、精神の病との闘いに疲れ、狂気の果てに、死を選んだ炎の人…従来のゴッホ像は捏造である!ゴッホはいかに生き、いかに死んでいったのか、その偉大な魂とは?美術史の定説をくつがえす衝撃のノンフィクション。

目次

第1章 パリ‐アムステルダム
第2章 1888年 夏‐秋・アルル
第3章 アルルのゴッホの寝室
第4章 贋作の論拠
第5章 1890年 オーヴェル・シュル・オワーズ
第6章 憧れの北方
第7章 『七月六日』以後
第8章 ヨーの功績
第9章 贋作者の正体
終章 ゴッホの遺言

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

舟華

5
1999年出版、完全版が2009年あたりに出ている本。前半の『寝室』のスケッチは実は贋作ではないかというところに迫っていく部分が面白い。後半のゴッホの死に関わる部分やそこに至るまでの真相を著者のフィルターを通して語られていく部分も非常に興味深い。真実が結局どこにあるかということよりも、こうやっていろんな人間の目線や感覚で沢山の事が解明されていくのだなぁ、と感じられた事が実は1番の収穫なのかもしれない。2021/03/13

清水勇

3
ゴッホに対する印象が大きく変わった。これまでは我が強く発狂して自殺した画家として馴染めなかったが、この本で彼の「人に対する思いやりの深さ」と「絵を描き続けたいという熱狂」の間でもがき苦しむ姿に感動し、素晴らしい絵を残したことに感謝の気持ちを持った。著者はゴッホの研究(特にゴッホが描く心境に寄り添った)の中で、これまで誰も指摘できなかった有名なスケッチが贋作であること、ゴッホの発狂自殺説は偽造であることを具体的に証明していく。ゴッホは、弟テオと家族の幸せ実現は自分が死ぬしかないと理解した結果であること納得。2016/10/31

ちゃん

2
1枚の贋作と2枚の遺作をめぐる考察は、説得力があった。ゴッホとテオの印象は変わらない。ヨハンナ(ヨー)の無邪気な印象はだいぶ変わらざるをえなかった。2010/06/06

abiquiu

1
タイトルに惹かれ読んだが・・・。 いきなりだがこんな美術史の裏話しみたいなことを書いて、いったい何になるのだろう。ゴッホの自殺に至る真実を世の人々が認識するとして、ゴッホの絵の価値が下がることはあっても上がることは無いだろう。 同じ内容が 二行三行と繰り返される表現が何箇所かあった。印象を強めたいのか、感情が高ぶったのか、どちらにしても編集者が手抜きでもしたのかと思えてしまう。 伝記、ドキュメントなどではなく上質なフェクションで書き上げ、肝心の伝えたいことは言葉にせず、読み手に委ねる手法でも良かったのでは2012/06/19

黎明 曉

0
この本を読んで、東京から広島まで日帰りで絵を観に行きました。そのあと東京でゴッホ展があって、その絵が最後の最後に展示されていたのをみて、涙。たまに最後の章を無性に読みたくなります。

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