内容説明
自分が書いた詩を褒められたホームレスの詩集売りが、その女性に狂気的な恋愛感情を抱く「わたしのししゅう」。偶然入った公衆トイレでドア越しに不気味な言葉を掛けられるＯＬの恐怖を描く「さよなら、おーえる」。深夜に麻袋を被った男がマンションに侵入して見ず知らずの女性を襲う「袋」。日本ホラー小説界で絶大な支持を得る著者が、凶徒に遭遇した人びとの恐怖体験を描いた３６話を収録。実話恐怖短編集、第二弾。
著者等紹介
平山夢明［ヒラヤマユメアキ］
１９６１年神奈川県生まれ。９４年『異常快楽殺人』で作家デビュー。０６年『独白するユニバーサル横メルカトル』が日本推理作家協会賞短編部門、『このミステリーがすごい！』国内編第１位を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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夢追人００９
149
シリーズ２冊目ですが前作と比べるとややフレッシュさが失われて少し疲れが見えた出来でしたね。お馬鹿な事を書いてすみませんが、著者があとがきで「殺り男」という造語を書かれていまして、スーパーマーケットで女性を狙う兄弟がいたら、これが本当のスーパー殺り男ブラザーズでしょうね。それはともかくとして本書では警察が頼りにならないという事をこれでもかとばかりに強調されておりまして、私が思いますに著者は「こういう事ではいかんぞ！」と物語を通じて警察に対し反省を促がされているのでしょうね。でも書くのに困る話が多いですね。 2021/02/28
H!deking
36
いや、普通さ、こういうノンフィクションものって、教訓というかそういったものがあるべきなんだけれども、キチガイが常識のはるか上をいってしまってるので手の施しようがないというかなんというか。とにかく、世の中怖いってことを再認識致しました。2017/03/12
りくう
36
警官が引っ越しをやたら勧めてくる本。読んでいて痛覚を刺激される『3890円』『天使の羽』『おサイフ君』。そして女性なら悲鳴も出なくなるほどの恐怖『自作ビデオ』(この話は想像力豊かな方は絶対読まない方がいいです。めっちゃ痛い)。警察も、親も、彼氏も、誰も守ってはくれないのだと痛感します。2015/09/21
あも
25
平山氏お得意、というか元々はこっちが本職？よくわかんないけど…都市伝説系の実録怪談本。Wikiで調べてタイトル羅列したら感想それで終わるわと思ったけど、載ってなかった。蜂蜜のように甘い考えだった事を謝罪いたします。さすが得意分野なだけあり筆がこなれまくり。数ページずつの話なのに、何て言うか…キチガイのキチガイ大盛りドブドロ増し一丁！追加トッピングにキチガイで！へい、お兄ちゃんいっぱい注文してくれたからおまけしとくよ！ハイ！キチガイ！って感じの何て言うか…ゴメンナサイな1冊。恐がりの方にはオススメしません♡2011/03/04
hannahhannah
21
いま、殺りにゆきますシリーズ第二弾。英知出版が倒産、情報センター出版局から出版されたようだ。平山さんが関わった出版社が倒産するのは勁文社に続き、二度目かね？今回もエグいサイコホラーの話ばかりで、凄い。一人暮らしの女の部屋に変質者が侵入する話はもちろんある。キャバ嬢や元ポルノ女優、風俗嬢が異常者から壮絶な拷問を受ける話がいくつかあった。だが、その後に被害者が知り合いの不良に依頼して、異常者や個人情報を流した者たちを始末させたり、莫大な慰謝料を払わせたりしていた。このシリーズは２０１２年に映画化もされた模様。2017/06/03
