内容説明
パチンコはアヴァンギャルドな存在だ。そのキッチュなデザインは、ダダの破壊、シュルレアリスムの驚異に通じる現代芸術の精神を大衆娯楽の姿を借りて世の中に普及させるための戦略だった。日本の高度消費社会が生んだサイバーパンクなマシンアート。大量生産される複製芸術。ポストモダンのポップ・アート。この本はパチンコの隠された図像学的意味を解読し、日常の中に紛れ込んだ前衛芸術としての真の姿を明らかにする試みである。「パチンコ文化誌」を収録。
目次
第１部 「パチンコ図像学・序説」（パチンコ美術史の試み；パチンコの図像学とは何か？；チューリップのイコノロジー；ゼロタイガーの秘密；ＵＦＯとマンダラの関係 ほか）
第２部 「パチンコ文化誌」（パチンコドラマには喜劇が似合う；パチンコ劇画の世界；パチンコと流行歌；パチンコのルーツはヨーロッパ；パチンコ店とチンドン屋 ほか）
第３部 「資料編」
