内容説明
『エイリアン』、『ブレードランナー』の映像イメージから説き起こし、記号論、システム論、認知科学など、最新の科学を駆使して仮設される建築論。テクノロジーの未来と、ポスト・モダンの地平のかなたに新たな浮かび上がる建築のイメージはどのようにかさなるのか。建築における無意識と身体性の問題を結びつける回路を模索しながらつづる渾身のエッセイ集。
目次
『エイリアン』と『タイムレス』
イメージのなかのテクノロジー―『ブレードランナー』の美学
メタリックなカオス
ハイテック・マトリックス
メタ・テクノロジー
インダストリアル・ヴァナキュラーの神話
機械としての建築
建築的無意識―形態と機能に関する考察
無重力についての思考実験
建築の精神生態学
機能主義再考
建築は残余である―建築の1989年
モダニティの条件