犀の教室 Liberal Arts Lab<br> 99%のためのマルクス入門

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犀の教室 Liberal Arts Lab
99%のためのマルクス入門

  • 田上孝一
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  • サイズ 46判/ページ数 318p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794972729
  • NDC分類 134.5
  • Cコード C0010

出版社内容情報

1対99の格差、ワーキングプア、ブルシット・ジョブ、気候変動……。
現代社会の難問に対しては、いまこそマルクスを使え!
資本主義の限界は見えた!
あらかじめ疎外された99%に向けた、画期的マルクス入門


1対99の格差、ワーキングプア、ブルシット・ジョブ、地球環境破壊……現代社会が直面する難問に対する答えは、マルクスの著書のなかにすでにそのヒントが埋め込まれている。『資本論』『経済学・哲学草稿』『ドイツ・イデオロギー』などの読解を通じて、「現代社会でいますぐ使えるマルクス」を提示する入門書。
社会の主役であるべき労働者が、「資本」により手段として使われる主客転倒が、マルクスの言う疎外。この主客転倒をただすことが、社会の矛盾を解消し、ひいては持続可能な社会への道につながる。生涯の研究テーマとしてマルクスに取り組んできた著者ならではの視点が光る、「疎外論」を軸にした画期的なテキスト。

我々の社会は、本来社会の主人公であるはずの労働者はむしろ客体化され、資本家に利用される側になっている/転倒した経済である資本主義の最も根底にある転倒とはまさに、経済運営の主体であるべき労働者がむしろ資本によって使われる客体になっていることである/これまでの人類は常に自分自身が作り出したものによって自分自身が支配されるという疎外状況の只中にあったということだ/いわば今の若者は、あらかじめ疎外されているのである/本書が行なおうとするのは、持続可能な地球規模での新たな文明を想像するためのヒントをマルクスの著作から求めようとすることである/言うならば、「現代社会ですぐ使えるマルクス」を提示することを通して、読者をマルクスに誘おうとするのが本書だということになる/(本文より)

【目次】
序章 あらかじめ疎外された若者たち
1章 ブルシット・ジョブ──なぜ労働と資本の主客転倒が起きるのか
2章 ワーキングプア──現代の奴隷制と階級の視点
3章 社会主義はまだ実現されていない──歴史の喜劇を繰り返さないために
4章 ポスト資本主義への想像力──ゲノッセンシャフトの概念
5章 マルクスから見る環境問題──SDGsから定常社会へ
あとがき
付録 マルクスを読むために

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かずぼう

26
深く、比較的分かりやすく書き込まれた本。個人的には、やや後出しジャンケンと思う節が。ソ連の社会主義は、本当の社会主義では無かったとか、世界的な環境問題解決のためにはやっぱり世界同時革命が必要になったでしょう?とか。しかし、説明や文体は理路整然としており、やたらと強引でもない。じっくりと読みたい一冊。2023/01/13

awe

12
『現代社会の存立構造』を経てマルクスの疎外論に興味を持ち、疎外論の入門書と言えばこれが分かりやすいという評判があったので読んでみた一冊。結果、十全に疎外論を理解できたとは言い難いが、多少理解は深まったし、何より疎外論以外の部分、つまりソ連型共産主義とマルクスの関係がクリアに整理されていて非常に勉強になった。恥ずかしながら、私自身もこれまでマルクスの共産主義社会の構想は、ソ連崩壊を以ってその間違いが明らかになったのだと思っていた節があったので、その無知が本書で正されてよかったと思う。筆者によれば、疎外とは、2022/08/14

かんがく

8
一般に流布するマルクス、社会主義に対するイメージを原典を参考にしつつ覆していく良質な入門書。マルクス主義は決してマルクス信仰ではないという立場で、あくまで古典として現代社会の分析に利用していく姿勢に好感が持てる。マルクスの哲学における「疎外」という概念の重要性を再認識した。2021/12/19

hakootoko

6
価値を決める一つのものさしが社会を覆い分業すると、労働者は生産過程に位置付かない限り無価値になる。なので、100人の労働力「揃いで」100万円でなく、全体としての個人が価値があるシステムを考えればよい。とすれば共産主義の頽落形態はアイドルか。必要だから価値があるものと、比較において価値があるものがある。後者が切り落とされ、全ての人が必要とされるようになったとき、誰もがマスターなきアイドルである、CMZ7.8G(AKB的な表記、78億のコミュニズムのつもり...)が実現する!しかし、どうやってどうなると?2023/05/18

ががが

6
マルクスは食わず嫌いだったが、余計な先入観はかなり払拭されたように思う。現代社会の諸問題であるワーキング・プアやブルシットジョブ、環境問題に対してマルクスの考え方をどのように活かせるかを説いている。ソ連が社会主義を実現した社会ではなかったことをマルクスの理論で論じ、命運の尽きた前世紀の遺物ではないことも言葉を尽くして解説している。社会主義がまだ実現していない社会であることは分かったが、やはり到達するには理想的過ぎやしないかと思いつつも、資本についての洞察は圧倒的な説得力があってなんとも辛い。2023/05/08

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