迷家奇譚

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迷家奇譚

  • 川奈 まり子【著】
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  • 晶文社(2017/05発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 312p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794969637
  • NDC分類 147
  • Cコード C0095

出版社内容情報

奇譚の背景には、秘められた記憶と感情が眠っている。奇譚探偵により掘り起こされる怪異の真実とは。異色の実話オカルト・ルポ。「いや、実はこんな話があってね……」
ある時はネイルサロンで、また暑い夏の坂の途中で、
そして深夜の電話口で、人々は不意に怪異を語りだす。
奇譚に埋め込まれ、漂っている記憶とは。
〈時間〉・〈場所〉・〈ひと〉を重ね合わせる「透視図法」により、
そこに眠る深層/心象/真相を掘り起こす。

東雅夫氏(文芸評論家・アンソロジスト)推薦!!!
「巻頭の遠野紀行で早くも快哉を叫んだ。
そこには本書のルーツと著者の意気込みが、時に切々と時に力強く
黙示されていたからだ。古代中国の志怪書から『遠野物語』を経て
現代へ至る奇譚探究【キュリオシティ・ハンティング】の幽暗な伝
統を、骨がらみで我が身に引き受ける覚悟─―群雄割拠の怪談実話
界にまたひとり、凄い書き手が加わった」




川奈まり子[カワナマリコ]
東京都生まれ。女子美術短期大学卒業後、出版社デザイン室勤務、
フリーライターを経て31歳でAV女優デビュー。2004年にAVを引退。
山村正夫記念小説講座で小説を学び、2011年、長編官能小説『義母
の艶香』(双葉文庫)で小説家デビュー。以降、官能小説、ホラー小
説、怪談実話のジャンルで活躍しており、著書多数。
怪談の著書では『赤い地獄』『実話怪談 出没地帯』、共著に『嫐
怪談実話二人衆』『穢死』など。
『しらべぇ』で怪談実話を連載中( http://sirabee.com/)。
日本推理作家協会会員。

内容説明

ネイルサロンで、暑い夏の坂の途中で、深夜の電話口から、人々は不意に怪異を語りだす。奇譚に埋め込まれ、漂っている記憶とは。“時間”・“場所”・“ひと”を重ね合わせる「透視図法」により、そこに眠る深層/心象/真相を掘り起こす。女流作家が綴る、異色のオカルト・ルポ。

目次

追憶の遠野紀行―奇譚探偵、始めました
廃墟半島にて
彼岸トンネル
熊取七人七日目七曲り
鍵付きの時代箪笥
いちまさん
人形心中
堀田坂今昔
神隠し―七つまでは神のうち
犬の首
禁をやぶると
まれびとの顔
海霊の人魚
蛭夫
生霊返し
鬼婆の子守唄―寿産院事件

著者等紹介

川奈まり子[カワナマリコ]
1967年東京都生まれ。作家。一般社団法人表現者ネットワーク(AVAN)代表理事。女子美術短期大学卒業後、出版社デザイン室勤務、フリーライターを経て1999年から2004年までアダルトビデオ等に出演。山村正夫記念小説講座で小説を学び、2011年、『義母の艶香』(双葉文庫)でデビューし、著書多数。日本推理作家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nuit@積読消化中

80
初読作家さん。錦ヶ浦や畑トンネルの霊、能取七人連続自殺と白い車、時代箪笥の霊、生霊返しなど盛り沢山の実話系怪談で読み応えがありました。しかし、著者の歴史を絡ませた考察がなんとなく口説く思える部分もしばしば。「七つまでは神のうち」では著者の息子さんが都内で見かける異形の者のお話が、漫画家いがらしみきおさんの『Sink』の異形の者たちを彷彿とし、そんなものが見えると想像したらかなりゾッとしました。また冒頭の学者のお父さんと助手(著者13歳)の奇譚探偵はかなり微笑ましく、これ限りとなると勿体無いネタです。2017/07/20

HANA

65
実話怪談集。読んだ感じでは随筆と地霊を訪ねる旅のような気がした。著者の実話怪談は他と違い独特の立ち位置を保っているのだが、本書ではそれが前面に出た様子。著者らしい独特の怪談は「廃墟半島にて」とか「熊取七人七日目七曲がり」とか土地の過去を探っていく話に顕著に表れているが、随筆風の怪談も「神隠し」「犬の首」等土俗と密接な関係がある話が多く、こちらも酷く面白い。最後に収められている「 鬼婆の子守唄」は事件のルポだが、それが即上質の怪談ともなっている。是非とも著者にはこの方向性で二冊三冊と出してほしいものである。2017/06/01

いたろう

43
これは本当に実話なのか、不思議なできごとをこんなにいろいろ体験しているなんて、できすぎでは? などと野暮は言うまい。地名、場所を実在のものに特定して描く怪異譚は、それが作り話だとしても十分リアリティを感じさせ、十分怖い。怪談、奇譚も、ただのホラー話ではなく、江戸時代の書物から学者の論文まで、引用し、考察を加え、精緻なルポのように構築してみせる手腕は、やはり秀逸。怪談ではないが、冒頭の、中学生の頃に学者である父親が遠野物語の研究旅行に行くのに同行した時の話、「追憶の遠野紀行」が一番読み応えあり。2017/08/02

あたびー

33
中学生の川奈さんと不仲だった大学教授のお父様が遠野を巡る旅から始まる。何となくお二人の姿が浮かぶ素敵な語り。それにしても、これだけ色んな怖い目に会っている実話怪談蒐集者って、川奈さんの他には加門七海さんと郷内心瞳さんくらいなのでは?幼い頃からの色々な経験を「まり子ちゃん」シリーズとしてドラマにしたらいいものが出来そう。川奈さんの体験談以外にも、大阪熊取町の七人怪死に絡めて雨山信仰を紐解いたり、戦後の嬰児大量殺害事件である寿産院事件などを詳しく解題したりと、量質共にどっしりの怪談本なのでした。2022/09/05

すがやん

30
実話怪談と、都市伝説や怪異譚を民俗学や書物から考察したもの。学術書的な部分が、興味深い所もあるものの、物語の流れを止めて怖さも無くしてしまうので、私には合わなかった。2017/08/18

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