出版社内容情報
文学、映像、都市、料理、宗教…。四半世紀におよぶ、アジアをめぐる思索と探求の集大成。
アジア的体験とは、観光を退け、
旅人として長く留まり、土地の霊と言葉を交わすことだ
「旅」と「食」のエッセイ、世界の郵便局訪問記、ジャカルタ・バンコク滞在時の日誌、書物とフィルムをめぐる考察、パレスチナ人俳優・映画監督へのインタヴュー、逝ける文化人を偲ぶ追悼文、光州で行われた韓国併合百年をめぐる講演録・・・
韓国、香港、中国、台湾、タイ、インドネシア……そしてイラン、パレスチナまで。ジャンルを悠然と越境し、つねに日本の文化と社会の問題をアジアという文脈のなかで考えてきた。滞在と旅の折々に執筆された、アジアをめぐる思索と体験の記録。
序 アジア的体験
?T 誰も知らないところに行く
?U 鳥を贈る
―インドネシア日記 2007
?V 離騒のなかの映像
―バンコク日記 2008
?W パレスチナ芸人、日本に来たる
?X 他者と内面
【著者紹介】
東京大学で宗教学を、同大学院で比較文学を学ぶ。明治学院大学教授として長らく映画史の教鞭をとり、現在は文筆に専念。コロンビア大学、ボローニャ大学、テルアヴィヴ大学、中央大学校(ソウル)などで、客員教授、客員研究員を務めた。映像と言語、都市論を中心に批評活動を行い、著書は一二〇冊余に及ぶ。主なものとして『ルイス・ブニュエル』(作品社)、『先生とわたし』(新潮社)、『大島渚と日本』(筑摩書房)、『マルクスの三つの顔』(亜紀書房)が、アジア関連のものとして『ソウルの風景』(岩波書店)、『ブルース・リー』(晶文社)、『怪奇映画天国アジア』(白水社)、『アジア映画の大衆的想像力』(青土社)がある。また翻訳にサイード『パレスチナに帰る』(作品社)、『パゾリーニ詩集』(みすず書房)がある。斉藤緑雨文学賞、サントリー学芸賞、伊藤整文学賞、桑原武夫学芸賞、講談社エッセイ賞などを受けた。
内容説明
アジア的体験とは、観光を退け、旅人として長く留まり、土地の霊と言葉を交わすことだ。文学、映像、都市、料理、宗教…四半世紀におよぶ、アジアをめぐる思索と探求の集大成。
目次
1 誰も知らないところに行く
2 鳥を贈る
3 離騒のなかの映像
4 パレスチナ芸人、日本に来たる
5 他者と内面
著者等紹介
四方田犬彦[ヨモタイヌヒコ]
東京大学で宗教学を、同大学院で比較文学を学ぶ。明治学院大学教授として長らく映画史の教鞭をとり、現在は文筆に専念。コロンビア大学、ボローニャ大学、テルアヴィヴ大学、中央大学校(ソウル)などで、客員教授、客員研究員を務めた。映像と言語、都市論を中心に批評活動を行い、著書は一二〇冊余に及ぶ。斉藤緑雨文学賞、サントリー学芸賞、伊藤整文学賞、桑原武夫学芸賞、講談社エッセイ賞などを受けた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ザカマン
hiratax
鬼山とんぼ
羊男
JunKawa