出版社内容情報
◇3.11後、私たちはどう生きるべきか――自分たちの道標を見つけようと精一杯にもがく、等身大の高校生と大学生の物語です。
◇福島第一原発にほど近い双葉高校。大震災により日常生活が失われ、勉強への不安を抱える高校生に、早稲田大学生がボランティアで学習支援に乗り出しました。勉強合宿を通じて心をひらきあう彼ら。福島の状況に心を痛め、将来は故郷の役に立ちたいと願う高校生の姿に、大学生もまた、福島の問題を自分のことととらえて、自分の現在と将来を問い直していきます。
◇他人の痛みを自分の痛みとして受け止め、悩みながら成長する高校生と大学生の姿を描いた本ですが、会社の人事部で、新卒学生の採用担当の方にも、いまどきの学生たちのリアルな姿を知るのに、最適な本にもなっています。
◇また、教育関係者の皆さんにもおすすめです。高校生や大学生を、どう指導したらよいかを悩む先生方皆さんにとっても、ひとつの指導例として、参考にしていただける内容です。
プロローグ
1部 福島の高校生に起きたこと
「自分たちの校舎にはもう戻れない」
東日本大震災と原発事故
「それでも勉強がしたい」
大学生ボランティアの合宿準備
「誰かに応援されている自分がいる」
2011年 勉強合宿
「自分には一緒に頑張る仲間がいる」
2012年 勉強合宿
2部 大学生が向き合ったこと
たかひろ〈就活問題〉に取り組む
「仕事を通じて社会にどう役に立ちたいのか」
ゆうひ〈権力問題〉に取り組む
「見えない権力に風穴をあけたい」
ゆうこ〈格差問題〉に取り組む
「東北のひずみを伝える役割がある」
まあや〈被曝問題〉に取り組む
「世界がつながって自分の中に降りてきた」
エピローグ
【著者紹介】
現職:早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター助教。東京大学大学院教育学研究科博士課程満期退学。専門は、ジェンダー、保健医療、人権。ミシガン大学客員研究員、タイ国連人口基金国際フェローなどを経て、現職。現在、早稲田大学で「ボランティア論」、「グローバルヘルス」などの講義を担当。2006年からボランティアセンターで大学生による自主プロジェクトを主催。社会の中で弱い立場に置かれるマイノリティ支援をしながら「どう一人ひとりが当事者として課題に向き合えるのか」に取り組んでいる。共著:『世界をちょっとでもよくしたい』(早稲田大学出版部 2010年)、『DVはいま 協働による個人と環境の支援』高畠克子編(ミネルヴァ書房 2013年)論文『「言葉を紡ぎ、意味を見つける力」を育てる学生支援』(大学教育学会誌 第34巻第1号 2012年5月)ほか
内容説明
福島第一原発にほど近い双葉高校。大震災により日常生活が失われ、勉強への不安を抱える高校生に、早稲田大学生がボランティアで学習支援に乗り出した。勉強合宿を通じて心をひらきあう彼ら。福島の状況に心を痛め、将来は故郷の役に立ちたいと願う高校生の姿に、大学生もまた、自分の現在と将来を問い直す。3.11後、私たちはどう生きるべきか―自分たちの道標を見つけようと精一杯にもがく、等身大の高校生と大学生の物語。
目次
1部 福島の高校生に起きたこと(「自分たちの校舎にはもう戻れない」―東日本大震災と原発事故;「それでも勉強がしたい」―大学生ボランティアの合宿準備;「誰かに応援されている自分がいる」―2011年勉強合宿;「自分には一緒に頑張る仲間がいる」―2012年勉強合宿)
2部 大学生が向き合ったこと(たかひろ“就活問題”に取り組む―「仕事を通じて社会にどう役に立ちたいのか」;ゆうひ“権力問題”に取り組む―「見えない権力に風穴をあけたい」;ゆうこ“格差問題”に取り組む―「東北のひずみを伝える役割がある」;まあや“被曝問題”に取り組む―「世界がつながって自分の中に降りてきた」)
著者等紹介
兵藤智佳[ヒョウドウチカ]
早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター助教。東京大学大学院教育学研究科博士課程満期退学。専門は、ジェンダー、保健医療、人権。ミシガン大学客員研究員、タイ国連人口基金国際フェローなどを経て、現職。現在、早稲田大学で「ボランティア論」、「グローバルヘルス」などの講義を担当。2006年からボランティアセンターで大学生による自主プロジェクトを主催。社会の中で弱い立場に置かれるマイノリティ支援をしながら「どう一人ひとりが当事者として課題に向き合えるのか」に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅんぺい(笑)
Shintaro Kawakami
YH
YH