電気は誰のものか―電気の事件史

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  • サイズ B6判/ページ数 287p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794968906
  • NDC分類 540.921
  • Cコード C0095

出版社内容情報

電気を制するものは、社会も制する? 名士に壮士にならず者、電気事業黎明期に暗躍した男たちの興亡史

序 電気は盗めるか

第一章 電灯つけるがなぜ悪い――赤穂村の騒乱

第二章 初点灯という事件
 一 京都の夜の太陽
 二 「電気知らず」事件
 三 怪物エレキがやってきた
 
第三章 何が帝国議事堂を燃やしたのか
      
第四章 東西対決と電気椅子
  一 電流代理戦争
二 電気椅子と電化社会

第五章 電灯争議

第六章 仁義なき電力戦争 
  一 政党の対立と大衆運動
  二 電力戦争
  三 小林一三、大臣を落第する

終章 再点灯の物語

参考文献
あとがき

【著者紹介】
1962年富山県生まれ。富山大学人文学部卒業。同大学文学専攻科修了。膨大な資料をもとに、歴史に埋もれた事柄をあぶり出すノンフィクションを数多く著している。また近代化にともなう日本人の身体の変容についての著作もある。著書に『ハラノムシ、笑う』(筑摩文庫)、『元祖探訪 東京ことはじめ』(祥伝社黄金文庫)、『江戸の妖怪事件簿』(集英社新書)、『陰謀論の正体!』(幻冬舎新書)、『身体から革命を起こす』(甲野善紀との共著、新潮文庫)、『技ありの身体になる』(中島章夫との共著、バジリコ)、『美しき天然』(バジリコ)など多数があり、晶文社では『怪物科学者の時代』『ニッポン秘境館の謎』『不安定だから強い』がある。

内容説明

長野県の赤穂村は村をあげて村営の発電所を作ろうと夢みたが、電力会社に拒まれる。怒った村人が反対派の家を焼き討ちにしたとして捕らえられた赤穂騒擾事件。全国各地に吹き荒れた電気料金値下げをめぐる電灯争議。漏電火災への恐怖をあおる広報合戦…電気事業黎明期にさまざまに発生した電気の事件簿。電気を制するものは、社会も制する?名士に壮士にならず者、電気事業黎明期に暗躍した男たちの興亡史。

目次

序 電気は盗めるか
第1章 電灯つけるがなぜ悪い?―赤穂村の騒乱
第2章 初点灯という事件
第3章 何が帝国議事堂を燃やしたのか
第4章 東西対決と電気椅子
第5章 電灯争議
第6章 仁義なき電力戦争
終章 再点灯の物語

著者等紹介

田中聡[タナカサトシ]
1962年富山県生まれ。富山大学人文学部卒業。同大学文学専攻科修了。膨大な資料をもとに、歴史に埋もれた事柄をあぶり出すノンフィクションを数多く著している。また近代化にともなう日本人の身体の変容についての著作もある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yuzu

10
表紙カバーの電球とドスが印象的なので購入した本。現代の我々からするとあって当たり前の電気。しかし戦時体制に組み込まれて国営化されるまでの電気とガスの争い、直流と交流の争い、町営化をめぐる争い、電気料金を値下げをする争いと電気の所有権をめぐり戦ってきた歴史があった。電灯黎明期の面白逸話。国会議事堂炎上を利用してのガス会社とのネガティブキャンペーン合戦。政治がらみだけでなく暴力団や糞尿すら登場する電力会社同士の争い。暴力と陰謀渦巻く電力会社vs村との電力料金値下げ闘争。電力自由化でこんなこと起きないだろうけど2017/05/02

trazom

4
電気事業の歴史が、非常によくまとめられている。黎明期に電力会社同志が顧客を奪い合った時代から五大電力を経て、戦時体制の日本発送電一社と配電9社、そして、戦後の9(10)電力体制という事業主体変遷の歴史がよくわかる。また、電化に伴う生活の変化や、火災との関係、周波数の決定などの経緯も、具体的に記述されている。電力を議論する場合には、社会生活に密接に影響する需要側と、利権や政治に翻弄される供給側(事業者側)の両面があるが、その両者をバランスよく記述した貴重な一冊になっている。2017/05/15

のぶ

4
いやあ面白い本でした。(新世代の「灯り」としての)「電気」という技術(とそのための社会インフラ)が普及していく過程での、様々な事件について、調べて纏めた本、要約すればそれだけの本なのですが、タイミングもいいし(今年が地域独占脱却の元年?)話の掘り下げ方も適切なのでしょう。安定供給される電気の存在を当然として育った我々世代(より若い世代も)にとって逆に新鮮な話が満載でしたし(電気とアニミズムの関係は考えたこともなかったなあ)。原発問題(本書では扱ってない)とも関連づけて、色々考えることが出来てしまいました。2016/01/27

O. M.

3
日本の電気事業創成期に起こった様々な事例研究。民営・公営・国営のあり方について考える。今も昔も、電気事業と規制機関・政治との関係は深い。日本の電力史研究というと、たいて電力会社や政策側視点のものがほとんどと思いますが、本書は電気を受ける側の民衆の視点に焦点をあてたもので、その切り口は斬新で、大変興味深く読めました。本書を読みながら、日本以外の諸外国の電気事業創成期の動向を調べてみたら、その国ごとの文化を反映して面白そうだな、と思いました。どなたか研究してみませんか。2016/03/06

らくだ

3
電気会社同士の仁義なきシェアの奪い合い、電力料金の値下げを求める電力争議。自治体と電力会社の対立。等々電気事業黎明期の混乱を丁寧に分かり易く書いてある。電気の公共性を改めて考えるとともに、今の携帯電話のシェア争いと比べてみるのも面白い。2015/12/03

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