犀の教室 Liberal Arts Lab<br> ブラック・デモクラシー―民主主義の罠

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ブラック・デモクラシー―民主主義の罠

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  • サイズ B6判/ページ数 229p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794968210
  • NDC分類 311.7
  • Cコード C0095

出版社内容情報

橋下維新「大阪都構想」住民投票の裏で行われていたおそるべき言論弾圧!日本が直面する民主主義の危機に警鐘を鳴らす論考集

「大阪都構想」住民投票の裏で行われていたおそるべき言論弾圧の実態! デモクラシーは、いとも容易く独裁政治(ブラック・デモクラシー)へと転落する可能性をはらんでいる。平成27年5月に行われた橋下維新による「大阪都構想」住民投票を事例に、民主主義ブラック化のおそるべきプロセスを徹底検証。日本が直面する民主主義の危機に警鐘を鳴らし、民主主義の根幹について学び直す礎とする「民主政治の取扱説明書」。

はじめに 藤井聡
ブラック・デモクラシーの構造──橋下維新のテロルを読み解く 藤井聡
潜入ルポ これぞ戦後最大の詐欺である 適菜収
どうすれば民主政治から自由を守れるのか 中野剛志
民主主義を建て直すということ 湯浅誠×中野剛志
ブラック・デモクラシーと一筋の光明 薬師院仁志
おわりに 中野剛志

【著者紹介】
1968年、奈良県生まれ。京都大学大学院工学研究科教授(都市社会工学専攻)。京都大学土木工学科卒、同大学院土木工学専攻修了後、同大学助教授、東京工業大学助教授、教授、イエテボリ大学心理学科客員研究員等を経て、09年より現職。また、11年より京都大学レジリエンス研究ユニット長、ならびに第二次安倍内閣・内閣官房参与(防災減災ニューディール担当)。文部科学大臣表彰、日本学術振興会賞等、受賞多数。専門は、公共政策に関わる実践的人文社会科学全般。著書に『大衆社会の処方箋 実学としての社会哲学』(北樹出版)、『社会的ジレンマの処方箋 都市・交通・環境問題のための心理学』(ナカニシヤ出版)、『大阪都構想が日本を破壊する』(文春新書)、『〈凡庸〉という悪魔』(晶文社)、『超インフラ論』(PHP新書)、適菜収との共著に『デモクラシーの毒』(新潮社)など。

内容説明

デモクラシーは、いとも容易く独裁政治(ブラック・デモクラシー)へと転落する可能性をはらんでいる。平成27年5月に行われた橋下維新による「大阪都構想」住民投票を事例に、民主主義ブラック化の恐るべきプロセスを徹底検証。日本が直面する民主主義の危機に警鐘を鳴らし、民主主義の根幹について学び直す「民主政治の取扱説明書」。

目次

ブラック・デモクラシーの構造(国家を破滅させるデモクラシーへの「過剰信頼」;いじめを産み出すデモクラシー ほか)
潜入ルポこれぞ戦後最大の詐欺である(大阪でなにが発生していたのか?;いざ大阪 ほか)
どうすれば民主政治から自由を守れるのか(民主政治が生む独裁;自由民主政治とは何か ほか)
民主主義を建て直すということ(一見真逆の立場から;消費者感覚の民主主義から脱するために ほか)
ブラック・デモクラシーと一筋の光明(大阪二〇一〇年代;民主主義とは何か ほか)

著者等紹介

藤井聡[フジイサトシ]
1968年、奈良県生まれ。京都大学大学院工学研究科教授。11年より京都大学レジリエンス研究ユニット長、ならびに第二次安倍内閣・内閣官房参与(防災減災ニューディール担当)

適菜収[テキナオサム]
1975年、山梨県生まれ。作家。哲学者

中野剛志[ナカノタケシ]
1971年、神奈川県生まれ。評論家。専門は経済ナショナリズム

薬師院仁志[ヤクシインヒトシ]
1961年、大阪市生まれ。帝塚山学院大学教授。主な専攻分野は、社会学理論、現代社会論、民主主義研究

湯浅誠[ユアサマコト]
1969年、東京都生まれ。社会活動家。法政大学教授。95年からホームレスの支援活動を始め、貧困問題に関する活動と発言を続ける。2008年、「年越し派遣村」村長。09‐12年、民主党政権下で内閣府参与(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ハイランド

54
現首相の対話を嫌う姿勢。審議打ち切りと強行採決。橋下氏と現首相に共通する独善性と容赦ない物言い。なのに常に高い人気を誇っている。この違和感の正体を説明してくれる。議論により妥協点を探るのではなく、数による優位をとれば、全てが正義なのだという姿勢は、全体主義に通じる。民主主義は容易に独裁主義に変質するのはナチスドイツで実証済みである。それを防ぐには主権者たる国民一人一人が正しい見識を持つ努力を続けることとと、迂遠に思えるかもしれないが、徹底した議論による民主主義のシステムを正しく理解することである。良作。2018/07/22

ネコ虎

13
橋下前大阪市長の本性を剔抉(えぐりだす)する書。橋下の大阪都構想住民投票を批判しつつ、民主主義が独裁に墜ちていく姿を描く。4人の論者のうち、やはり圧巻は中野剛志氏の論考。田原総一朗や茂木などの橋下礼讃を分析しながら、橋下がヒトラー手法そのものを実践していることを明らかにする。これを読んで、橋下が都構想をステップにして国政参加、ついには総理大臣を本気で狙っているのではという思いに捉われ、慄然とした。薬師院仁志の直接民主主義批判もよい。独裁を用意する民主主義、民主主義ってなんだ!これだ!シールズも真っ青! 2016/03/15

だろん

13
EU諸国の国民投票、我国内にも市町村での住民投票と、何か直接投票が民意をくんだ公平で素晴らしいことのような報道を聞くたびに、とても憂いてました。熟議を課せられない有権者の多くに投票させての多数決。これは思惑方向に誘導したい推進者にとってチョロイ。本著は主に大阪住民投票についてその手法と怖さを解説したものだが、国政選挙と云えどスローガンやワンイシューによる小泉の手法もある種リファレンダムだな。民主党の詐欺フェストとマスゴミに騙された有権者が、今度は住民投票(国民投票)という究極の手法に騙されないよう願う。2016/03/08

よしひろ

10
橋下氏の発言を頭が良いととるのか、ブラックデモクラシーととるのか、見方が分かれる一冊。2016/04/11

skunk_c

10
橋下維新の会の「大阪都構想」住民投票を題材に、民主制が独裁を生む危険性を説いたもの。論者は多様で、第二次安倍政権にかかわった藤井、官僚出身の中野、民主党政権にかかわった湯浅など、決して一枚岩ではないが、詭弁と嘘で住民投票に勝つことが目的化した橋下の手法を皆で切って捨てる。特に中野が小林秀雄を引きながら橋下をヒトラーになぞらえるあたりはなかなか見事。最後の薬師院の民主制諸説の解説はあって悪くはないけど他の部分に比べてちょっとかったるい印象になったのがやや残念。直接投票が独裁を生むのは歴史が証明している。2016/02/02

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