内容説明
かくして『オトナ帝国の逆襲』と『戦国大合戦』は日本映画の名作となった!「子ども向けのキャラクターで大人を泣かす」、原恵一の映画術とは?ロングインタビュー、スタッフの声、絵コンテ、アイディアラフ…制作現場を一挙公開。
目次
『オトナ帝国』が生まれるまで(原恵一ロング・インタビュー)
ちっぽけな自分のままで(原恵一・浜野保樹対談)
日本映画継承者としての原恵一(浜野保樹)
強いトルクの男(樋口真嗣)
敵役が輝くとき(荒井晴彦)
ティッシュ箱を用意してご覧ください。(田口ランディ)
さかしまの世界―オトナ帝国VS子供都市(五十嵐太郎)
時間厳守でカム・バック(矢島晶子×原恵一)
エモーショナルな演出を学びたい(湯浅政明)
『オトナ帝国』は『クレヨンしんちゃん』じゃない?(茂木仁史)〔ほか〕
著者等紹介
浜野保樹[ハマノヤスキ]
1951年生まれ。東京大学大学院教授。工学博士。専攻はメディア論
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こうすけ
17
ポスト○○、が全く当てはまらないアニメーション監督・原恵一のインタビュー集。読みながら、オトナ帝国を見返して再び号泣しました。やはりすごい映画だった。マイナー作品の絵コンテがあるのも嬉しい(自分語りの多いCMディレクターのインタビューはいらなかった)。直近の映画が微妙なファンタジーだったので、また地味な映画を作ってほしい。2022/03/22
nbhd
14
日本映画史上に残る名作「クレヨンしんちゃん モーレツ!オトナ帝国の逆襲」の監督・原恵一さんにスポットをあてた本。日本映画史上に残る名シーン「ひろしの回想」や「しんちゃんがタワーを走りのぼる」の絵コンテがそのまんな掲載されていて、そりゃもう、だらだらだらの垂涎ものだった。2023/09/10
おばけりんご
2
前から気になっていた監督さんのインタビューが載っているとの事で読んでみました。最初からアニメを目指していたわけじゃないとの箇所を読んで、演出や話の作り方が邦画みたいだなと感じていた理由が納得できました。私が凄いなと思ったのは、この監督さんはセリフで全部説明しないで、絵とセリフのバランスが抜群にうまいのです。絵で見せるって結構アニメで芝居させるって難しいと思うので。次回作が楽しみな監督の1人です。2011/09/11
あんく
2
クレヨンしんちゃんファンとして、貪るように読みふけったものの、しんちゃんに思い入れのない人には、少しとっつきにくい造りかもしれない。が、なにかを創りたいというエネルギーは、それがアニメだろうか、実写映画だろうが、他のものだろうが同じように熱くて、おもしろい。2010/07/14
hiratax
0
クレヨンしんちゃんの劇映画がヤバイ=オトナ帝国、戦国時代のやつ、ということで作られた本。2005/09/07