内容説明
どうすれば考える力が養われるか?なぜ日本人は幸福をもとめるようになったか?言葉があるから物事があるのか、物事があるから言葉があるのか?日常生活から生まれてくる疑問から、ハイデガーの『存在と時間』はなぜ大きな影響力をもったかという哲学史的疑問にいたるまで、知ること、見ること、読むこと、考えることの楽しみにみちた最新エッセー集。
目次
1 哲学の横町(“考える”力の養い方;日常と非日常 ほか)
2 ハイデガーを中心に(『存在と時間』をめぐる思想史;ハイデガーと二十世紀の運命 ほか)
3 「猿飛佐助」の戦後体験(わが忍術修行時代;かわされ戦記―私の戦争体験 ほか)
4 わが偏愛の記(山田風太郎さんを悼む;『心の旅路』ほか ほか)
5 私を興奮させてくれた本(上山安敏『神話と科学』;生松敬三『二十世紀思想渉猟』 ほか)
著者等紹介
木田元[キダゲン]
1928年生まれ。東北大学文学部卒業。中央大学名誉教授
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