内容説明
「雑の人」夢声、再発見。夢声なき後に生まれた若者が、明治生まれのマルチタレント、大衆芸能を牽引した神さまを甦らす。古本、ラジオの録音、映画など、いまに残る夢声の足跡を丹念に追った、書き下ろしノンフィクション。
目次
プロローグ CR406スタジオ
1 米子発、快速アクアライナー益田行
2 カツベン慕情
3 内幸町界隈
4 話術の神様
5 文学老年
6 問答有用
7 泣き笑い交友録
8 雑の人
9 三つの碑
10 三国さんの古本
資料篇 徳川夢声略年譜
著者等紹介
浜田研吾[ハマダケンゴ]
1974年大阪府生まれ。京都造形芸術大学芸術学科卒業。現在、都内の編集プロダクションに勤務し、企業PR誌の編集や執筆を生業とするかたわら、昭和を彩る名優や放送タレントについて探究。滝沢修や徳川夢声を取り上げたミニコミ誌を発行している
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感想・レビュー
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kokada_jnet
14
再読。夢声と濱田さんの「出会い方」は、何度読んでも感動する。古書店で古本を買えば「生まれる前に死んだ人」とも出あうことができるのです。なお、細かいことだが、94頁「小説『天鬼将軍』のモデルが頭山満」というのは誤り。「妻の妹婿の父親」という属性は同じだが、天鬼将軍は頭山満とは別人です。2016/10/13
北の風来坊
2
懐かしく読ませていただきました。「テレビ結婚式」?だったかと言う番組があり徳川夢声が司会をしていたのを見た記憶があります。2019/01/13
kokada_jnet
1
なお、濱田さんが夢声を知ったきっかけは、深夜叢書社版の『問答有用』。あの3巻シリーズは私は未読なのだが、こういう出会いを生んでいたとは、出した甲斐があったというもの。 2007/03/27