がんから始まる

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  • サイズ B6判/ページ数 230p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794965868
  • NDC分類 916
  • Cコード C0047

内容説明

エッセイストである著者は、40歳で虫垂がんと診断された。しかも、S状結腸に浸潤。手術後、約2年が経つが、再発の不安はいつも頭から離れない。あすをもしれぬ生活を余儀なくされたとき、人はどのように生き、何を考えるのか。仕事は?家族は?自分らしくあるために、サポートグループに入会、漢方、食事療法、行動療法…エッセイストがつづる、渾身のがん闘病記にして、静謐なこころの軌跡。

目次

兆しは、あのときから
がん患者となって
入院生活がはじまった
私は助かったのか?
退院後をどう生きるか
がんからはじまる

著者等紹介

岸本葉子[キシモトヨウコ]
エッセイスト。1961年神奈川県生まれ。東京大学教養学部卒業。女性の生き方、考え方などを、身辺雑記を中心に、真摯で楽しいエッセイとして発表してきた。また書評者としても定評がある
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まめこ

15
エッセイストの岸本葉子さんが、40歳で虫垂がんと告知されてから手術を経て退院後、再発をどこかで恐れながらも客観的にご自分を分析し、希望と受容を胸に歩かれた日々が記されています。岸本さんが恐れるのは自分の人生なのに主体性を持てなくなること。がんに気持ちを支配されたりしない、と強い意思を持ちつつ、頑なではなくしなやかに綴られた言葉は、闘病記という辛いイメージはなく読み終えたあと、与えられた命が絶えてこの世とお別れするときまで、めいっぱい生きるんだ。という不思議な明るい気持ちがむくむくとわいてくるようでした。 2018/12/14

結きち

2
著者のまじめさに「お大事に」と言いたくなるほどまじめに書かれています。彼女ががんと向き合う時の具体的なエピソードは一見の価値ありです。2011/11/30

とくべい

1
自宅近くのBOOKOFFで、書棚に並んでいたがん関連の体験記を3冊まとめ買いしたうちの1冊。すぐ近くに大きな病院があるせいか、意外と医療関係の本の在庫の多いのに驚き。 著者は有名なエッセイストらしいですが、私は初読。40歳で虫垂がんを発病、入院、手術からのおよそ2年、自分に訪れるかもわからない死と向き合った日々の思考の記録。著者のあまりにも真面目な姿勢に、素直に感心し、褒めてあげたい気持ちに自分がなっていることに気づき、ちょっとほっとする。ちなみに著者は、この本の刊行後、10年目の現在もお元気で活躍中。2013/09/29

ぴよきん

1
先日、家人が入院したとき、この本が大きな支えになりました。(こんな重大な疾患ではなかったけど、それでも)病を得てなお、筆者の淡々とした、でも自分を曲げない生き方にとても共感しました。2009/12/24

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