メキシコ人はなぜハゲないし、死なないのか

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  • サイズ B6判/ページ数 661p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794965844
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

タカハシは、単身NYで暮らす中年料理人。人生に疲れ果てて首を吊ったものの、人間の言葉を話すネズミたちに助けられる。そのネズミたちが彼に告げたのは、衝撃の事実だった。世界のあちこちで正体不明の「憂鬱の砂嵐」が吹き荒れ、ネズミも人間も次々と自殺しているというのだ。このままでは、みな死に絶えてしまう!最愛の娘がビルから飛び降りる幻を見たタカハシは、人類を救う決死の旅に出る。目指すは、世界一自殺率の低い国メキシコだ。かの地には、鬱から身を守る四つの宝があるという。その一つは食物らしいが…。44歳。薄毛。お人好しで度胸なし。ひときわ冴えない男が、口喧しい天才老ネズミと、勇敢な大ネズミと繰り広げる珍道中。笑いと涙の展開の末、事態は予想もしない方向へ…。鬱から最も遠い国メキシコの秘密に迫る、食物と地球の歴史をめぐる「データ・ファンタジー」。TETSUYA(=ドリアン助川)が小説家・明川哲也として執筆した、渾身の長編小説。

著者等紹介

明川哲也[アキカワテツヤ]
1962年生まれ。小説家。三年間のニューヨーク暮らしを終えて帰国。ドリアン助川名義での著作に、『ベルリン発プラハ』(幻冬舎)ほか。バンドAND SUN SUI CHIEのボーカリストとしても活躍中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yyrn

5
タイトルに惹かれて読んだが、コレが「日本タイトルだけ大賞」のノミネート作品(?)だったと知って思わず笑ってしまったが、タイトルだけではなくてなかなかに面白い寓話本だった。ちなみにあまり借り手がいないのか、それほど古い本でもないのに図書館では閉架書庫扱いだった。2013/06/21

oraisony

3
タイトルに引っかかって借りてきたこの本、主人公が自殺するところから始まる。が、何故かしゃべる鼠に助けられ、全てが上手くいかなくて死にたくなるのは「憂鬱の嵐」のせいで、元同僚や娘が自殺する未来を防ぐには(ハゲや自殺者の少ない)メキシコで宝を探し出すしかないなどと丸め込まれて鼠たちと旅に出ることになる。登場人物が皆とぼけたキャラで、主人公はコックなためご飯になるとやたら美味しそうなので、深刻な話の割にまったりと進んでいく。そうやってまったりしてると、最後にひっくり返されてワーワーなるところまで楽しく読めた。2011/06/30

シャーリー

2
現実の世界を描いているのではないだろうなと思いながら読んでいましたが、ねずみたちが本当に魅力的になってきて、特にマルセロはかわいくて・・・ラストは切なくて・・・ メキシコのことや、植物や動物のことなどいろんなことが勉強になりました。2013/02/12

ねむ

2
四国遍路の後、最初に読んだ本として印象深い2007/08/16

GarnetPink

1
実は大分昔に読んだ本。夏にメキシコ旅行に行くので、もう一度記憶から取り出してみた。とにかく分厚い本だった。タイトルは底抜けに明るい印象なんだけど、意外にシリアスな内容。鼠という生き物があまり好きじゃないので、最初はちょっと気持ち悪く感じていたんだけど、読んでいるうちにキャラクターに惹かれて、可愛らしく感じてきた…。2008/11/03

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