内容説明
沖縄では、三代経るとご先祖さまは神さまになる。神さまにもっとも近い島の年寄りたちは、学校嫌いの少年を呼んでいう。「おい、林助、座れ。話、聞かそう」。またか、と逃げ腰になりながらも聞いた話が、てるりん少年を大人に変えた。赤面症をなおすには。沖縄の独立について。豚は沖縄の最高神である。村の行事と芸能の始まり。「負けた」歴史を知ること…。自分を育ててくれた文化の古層を追いながら、継がれるべき「生き方」を伝える。笑いと機知に満ちた、ウチナー式人生の書。
目次
1 「助けてください!」(問題児だった子どものころ;ドキドキすること、赤くなること ほか)
2 老人の役割(松の木のように生きる;草刈りから学ぶ処世術 ほか)
3 島のご先祖さま(なにか、忘れていることがあったら;先祖と私はつながっている ほか)
4 豚と生きる(トイレと沖縄の最高神;豚の幸せを考える ほか)
5 一二〇歳になったなら(冗談をいう人、いわぬ人;座っている畳が腐るまで ほか)
著者等紹介
照屋林助[テルヤリンスケ]
音楽家、漫談家、沖縄ポップスの元祖。1929年、大阪府生まれ。50年代半ばに歌と笑いの演劇集団「ワタブーショウ」を旗揚げし、戦後の沖縄における最初で最大のスターとなる。90年1月、コザ独立国大統領に就任。94年、沖縄市文化功労賞を受ける。沖縄文化の研究者としても知られ、笑築過激団など若手芸能者の育成にもつとめてきた。父・林山は琉球古典音楽野村流の幹部として活躍
藤田正[フジタタダシ]
評論家、音楽プロデューサー。1953年、富山県生まれ。CDとしては映画『ナビィの恋』のテーマ曲ほか、照屋林助、登川誠仁の諸作の制作責任者をつとめてきた。インターネット・マガジン「Beats21」の編集代表
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感想・レビュー
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Machida Hiroshi
きなこ
yuri9976