二列目の人生 隠れた異才たち

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  • サイズ B6判/ページ数 230p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794965660
  • NDC分類 281.04
  • Cコード C0095

内容説明

どんな分野にも歴史に埋もれた天才がいる。人を押しのけるのが苦手。あるいは我が道を貫くため、時流に背を向けることも厭わない。彼らは、華やかな名声とともに語られないが、人々の記憶には確かに存在する。貧窮の中で研究を続けた大上宇市。徳島に生きたポルトガル人モラエス。日本山岳会生みの親、高頭式。幻の料理人、魚谷常吉。画家の篁牛人、島成園。尺八奏者の福田蘭童。水泳選手の橋爪四郎…。様々な異才16人。そのゆかりの地を訪ね、素顔と偉業にあらためて光を当てた。名声より大切なものは何か?それを追い続ける情熱はどこからくるのか?真の「一流人」は、時代が変わってもゆるがない。現代を爽快に生きるヒントが見えてくる伝記エッセイ。

目次

大上宇市―もうひとりの熊楠
島成園―松園のライバル
モラエス―ハーンにならない
中谷巳次郎―無口な魯山人
西川義方―天皇のおそばで
高頭式―先ズ照ラス最高ノ山
秦豊吉―鴎外の双曲線
魚谷常吉―包丁とペンと
篁牛人―志功を見返す
洲之内徹―宙吊りの思想
尾形亀之助―賢治の隣人
福田蘭童―尺八と釣り竿
小野忠重―版の人
中尾佐助―種から胃袋まで
早川良一郎―けむりのゆくえ
橋爪四郎―もうひとりのトビウオ

著者等紹介

池内紀[イケウチオサム]
1940年、兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者。『海山のあいだ』(角川文庫)で講談社エッセイ賞、『ゲーテさんこんばんは』(集英社)で桑原武夫学芸賞、『ファウスト』の新訳(集英社)で毎日出版文化賞、『カフカ小説全集』(白水社)で日本翻訳文化賞
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

19
どの章も、あ、もう少し読みたい、知りたい、と渇きを覚えさせるところで、うまく締めくくられる。だから、心に映像がいつまでも残る。実にニクイ手口だ。 2004/11/24

B.J.

4
一番を選ばない生き方・・牧野万太郎とも交流のあった大上宇市等。2023/07/12

takao

2
ふむ2020/02/19

岸野令子

2
富山市民俗民芸村にある篁牛人記念博物館に行ってみたくなりました。2011/12/14

あーさー

1
決して目立つわけではないけど、確実に「偉人」である存在にフィーチャーした作品。しっかりと読ませます。2023/04/29

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