医療倫理の夜明け―臓器移植・延命治療・死ぬ権利をめぐって

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  • サイズ B6判/ページ数 371,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794964328
  • NDC分類 490.15
  • Cコード C0047

内容説明

1996年、ハーヴァード大学医学部教授ヘンリー・ビーチャーによる告発がすべての始まりだった。彼は被験者を危険にさらした人体実験22件の実態をあばいたのである。臓器移植や延命治療など限りなく進歩する医療技術のもとで、最終的な意思決定をするのは、医師か、患者か、それとも、政治家や法律家など第三者か。ジョンズ・ポプキンス病院事件やカレン事件など、全米を揺るがした数々の医療事件を通して、新しい医療倫理が確立されてゆく歴史を明らかにする。これからの医療と生命倫理を考えるための必読の書として、大きな論議を呼んだ医学ノンフィクション。

目次

序章 密室の扉をひらく
第1章 被験者の尊厳―第二次世界大戦以前の状況
第2章 戦時中の臨床研究
第3章 研究の「金ぴか」時代―第二次世界大戦直後
第4章 人体実験の告発
第5章 研究室の新しいルール
第6章 ベッドサイドの倫理
第7章 変貌した医師たち
第8章 臓器移植の幕開け
第9章 モンデールとケネディ―二つの委員会
第10章 ジョンズ・ホプキンス病院事件
第11章 カレン・アン・クィンラン判決
終章 変革の代価