内容説明
神戸「ビゴの店」店主ビゴは、パンの神様と呼ばれる。1965年、日本にフランスパンを伝えて以来、本物の味を広めてきた。発酵を何より大切にする。保存料や添加物は使わず、飾りたてない。パンは人の命の糧だから、というのがビゴの哲学だ。14歳で入った修業時代。「ドンク」での活躍。職人仲間との出会い。天然酵母パンが受入れられるまでの道のり…。第2次大戦下のフランスに生まれた一人のパン職人が、本場の味で日本人の食卓を大きく変えるまで。若き食の職人がビゴから聞き取った、エピソード満載の半生記。ビゴの秘蔵レシピ付。
目次
1 日本で本物のフランスパンが食べられる日
2 フィリップ少年、パン職人になる
3 ビゴの店開店―1972年・芦屋
4 職人の心
5 パンは売れてなんぼのもの
番外編 神様の毎日
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
古西 広之
3
大昔、高校からの帰り、渋滞する駅前通りでバスの中から外を見てたら、ドンクの店がビゴの店になってる。 見た所、同じようなパンが並んでいるけど、お客さんはおらず、コック姿のお兄さんが背筋を伸ばしてじっと店の外を見ている。 このお店大丈夫かなー、というのが第一印象。 でも後日食べて見たらドンクのパンに似ているけど、それより美味しいような気がする。 開店セールをするわけでもないのに、半年も経たないうちに身の回りにはビゴを褒める人が何人も。 日本中のフランスパンを美味しくしてくれたビゴさんの奮闘記。2017/11/19
パロリーヌ
0
東京に住んでるからなかなか神戸には行けませんが… フランスパン食べたくなりました。吉祥寺のドンク今度行こうかな あと、ビゴさんの職人魂に惚れました笑2013/03/08
chatran
0
あの阪神大震災の日、近くのビゴさんのお店がこんなことになっていたのを初めて知りました。でもそれを糧にして見事に立ち直ったビゴさん。この本を読んでいる間ずっとパンが無性に食べたくなり、家にあったクロワッサンを食べ尽くしてしまいました。日本に本物のフランスパンをもたらしてくれて、ビゴさんありがとう!2013/03/01
AliNorah
0
芦屋の美味しいバゲットのお店BIGOT。日本のフランスパン発展に貢献された方とは!一度会ってみたくなったし、何よりも食べたくなった!!2012/09/17
shiman
0
読む前から買いに行かずにはいられなくなって、早速三宮に買いに行きました。いちどお会いしたいなあ。本店に行ったら会えるかな~。2012/01/08