内容説明
成熟する戦後マンガの軌跡をたどり、マンガ表現の秘密にせまる。夏目流マンガの読みかた指南。
目次
マンガはヘタでも面白い―東周英雄伝(鄭問)/ナニワ金融道(青木雄二)
いしかわじゅんはプロのマンガ読みである―漫画の時間(いしかわじゅん)
大リーグボール1号は格闘技である―巨人の星(原作・梶原一騎、絵・川崎のぼる)
“言葉”の反乱・表現論的梶原一騎試論―空手バカ一代(原作・梶原一騎、絵・つのだじろう/影丸譲也)
牧歌と劇画の奇妙なあわせ味―てんとう虫の歌(川崎のぼる)
時代的悲劇と再評価―夕やけを見ていた男(斎藤貴男)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
25
夏目さんらしく手塚マンガの考察に力が入っていて、いくつか読み返したい作品も増えた。自ら筆をおとりになる(マンガもお描きになる)だけあって、実感のこもった愛にあふれる分析である。2014/12/15
霧
2
夏目氏、もちろんTVでは拝見したことあるけど、ちゃんと読んだのは始めてで、漫画評論の厚みを作ってきた人なんだな、とわかった。「音喩」なんて言葉は彼の造語だと知る。2016/08/01
タケミチ
0
文庫解説やらに書いた評論を加筆修正しまとめたものらしい。そのため、ひとつひとつの分量はそれほど多くなくそんなに読み応えはない。読んでいない作品、読んだことのない作者のものにはさすがに入り込めないけど、知っているものについては勉強になる部分も。2015/04/30
にし
0
取り上げているマンガは昔の物です。2012/08/21