名探偵ポワロの華麗なる生涯

名探偵ポワロの華麗なる生涯

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  • サイズ A5判/ページ数 307,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784794963512
  • NDC分類 930.28
  • Cコード C0098

内容説明

卵型の頭にぴんとはねた口髭、「灰色の脳細胞」をもつこの小さな洒落者ほど、20世紀の犯罪者たちに恐れられた探偵はいないだろう。しかし、これだけ有名であるにもかかわらず、その私生活は謎に満ちている。彼は、果たしていかなる人物だったのか?本書は、アガサ・クリスティーの書いた長短89篇の作品を渉猟して、ひとりの人間としてのポワロの姿を生き生きと浮かびあがらせる。出生から生い立ち、住居、食生活、友情や恋愛、比類なき探偵術の秘密、そして死まで。―『ミス・マープルの愛すべき生涯』の著者による、ミステリー研究の白眉。

目次

幕があがる
イギリスへのデビュー
1920年代
1930年代
1940年代
最後の三十年
ポワロ大全
エルキュール・ポワロのイギリス世界
大英帝国勲章四等勲位アーサー・ヘイスティングス大尉
家のなかのポワロ〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

がんもどき

10
ホームズに対するシャーロッキアンのようにポワロを調べつくした本。なので、ポアロ本編を読んでなかったら面白くないだろうが、そういう人はまず手に取って読まないか。ポアロの周辺の人にも一つ一つ焦点が合わされなるほどと感心する部分が多くあった。ネタバレに神経を使うであろう最終作「カーテン」は未読の読者を想定してか、うまく種明かししないように触れられている。同じ作者のミス・マーブルを研究した本もあるようで、そちらもいずれ読みたい。2023/02/27

barcarola

4
実によくまとまっている。というわけで、できればポワロ(ポアロ)ものを読破した上で読みたい。2018/06/17

Sally

4
中学生の時、誕生日やクリスマスを何年も使って全巻揃えたアガサ・クリスティ。中でも小太りで胸をそっくりかえらせた、ちょっと滑稽に見えるベルギー人の探偵、ピンと立った口髭をつまみながら推理していくポアロがお気に入りでした。全長短編から読み解く探偵の造形から始まり、第二次大戦中に執筆され1975年に刊行された最後の作品「カーテン」で幕を引く、まさしく彼の伝記です。深町真理子さんの翻訳もかっちりとして読みやすい。全部覚えてるけど、また再読したくなってきたな。2016/01/31

りず

3
思ったより読みやすかった。ポワロの家族とか、考えたことなかったので新鮮で面白かった。作品は全部読んでいるけどまた再読しよっかな。クリスティ物の中ではポワロが一番好き!2017/09/10

はるとん

3
登場人物や場面など、こういうふうにつながっていたのかとかクリスティは何度も読んでいるのに、改めて気がついたことが多い。2010/04/04

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