内容説明
本書は、アメリカ、イギリス、オーストラリア、ドイツ、イスラエルなど、世界各国で実際に不妊治療をうけた女性、代理母になった女性たちの生の声をあつめ、いま「不妊」をめぐって何が行われているかを明らかにする。女性の人権と性、生命操作など、もっとも緊急な問題を考えるための必読の本。
目次
第1部 不妊治療の体験
第2部 体外受精
第3部 代理母
第4部 不妊をのりこえる
第5部 生殖技術の意味するもの
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mana
2
私が生まれる前に書かれた本なので技術的な面では今は変わっていることもあるとは思うが、不妊治療や代理母出産がこんな頃からこれだけ行われていたとは知らずに驚き。治療の身体に与える苦痛や、代理母の経験者の精神的な苦痛について、辛くて読み進められない。子供を持つべきという社会通念や圧力が弱まることで救われるのではないかというのは、私も同意。2022/09/18
かなで
1
卒論関係で読了。やはり不妊治療をしてまで子どもが欲しいと思う気持ちはわからない。しかし、社会の圧力が強いんだろうなと思う。子どもが産めない=無能?みたいな、役立たず感があるから、何とかして埋める選択肢に向かうのだろうか。「選択肢が増えると閉ざされてしまう選択肢も出てくる」というのが面白いなと思った。不妊治療という選択肢が増えると、どうして治療して子どもを産めるようにしないのか?と、子どもを持たない選択肢が閉ざされてしまう。どうなのかなあ。/30冊目2020/10/17