魔術的ルネサンス - エリザベス朝のオカルト哲学

魔術的ルネサンス - エリザベス朝のオカルト哲学

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  • サイズ B6判/ページ数 334,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794956729
  • NDC分類 133.1
  • Cコード C0022

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

松本直哉

25
エラスムスとルターの同時代人のアグリッパの、いかがわしい魔術と誤解されがちなヘルメス主義とカバラの混淆の思想は、実はカトリックとプロテスタントの争いを超越した諸宗教の綜合という点で、レコンキスタ以前のイベリア半島の、カトリックとイスラムとユダヤの平和的共存の再現を目指したものだったのかもしれない。デューラーのメランコリアの黒い天使の解釈がエリザベス朝のスペンサーの妖精の女王やシェイクスピアのハムレットに飛躍してゆく著者の創造的想像力が、啓蒙的な太陽のルネサンスだけでない神秘的な月のルネサンスを鮮やかに描く2018/01/08

ステビア

22
面白いんだけど訳があまりよくないね2024/04/13

roughfractus02

10
ラテン語occulta(隠されたもの)に由来したものとして「オカルト」なる語を扱う本書は、隠れなきものを可視的とするルネサンス期に、感覚不能な知識を算術的記号の組合わせや幾何学で記述する知識体系として扱う。その範囲は、カバラ解釈とルルスの結合術に始まり、シェイクスピア作品の魔術の言及、J・ミルトン作品に見る清教とオカルトの関係までと幅広い。その中で著者がそれらのハブと見なすのは、新教と旧教を超える社会思想として魔術を捉えるアグリッパを受け、16c末の英国でカバラ主義とキリスト教を統合するJ・ディーである。2019/04/15

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