感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白義
11
プラトンの「共和国」と「ティマイオス」に端を発する観念──最高善のイデアや神より世界が生まれ、その全てにその叡智を含んでいるという「充満」と、それゆえ宇宙の存在物は上位から下位に至るまで必然的な存在の梯子のもとに繋がっているという「連続」、この二つがセットになった「存在の大いなる連鎖」という考え方自体を主人公に、西洋史の思考の原型と歩みを辿ろうという挑戦的な試み。内容も去ることながら、観念の歴史自体をありとあらゆる分野から追おうとする、学際的、方法的なマニフェストでもある2013/03/22
おめるた
1
存在の連鎖という観念は、その前提や含意などとあいまって多くの奇妙に好ましい結果を西洋思想史にのこしてきた。無意識の精神の習慣、風土的仮定、形而上学的情念に対する感受性、イメージの原理、歴史の総合をめざす観念の歴史。2011/01/14
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