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コルの「子どもの学校論」の画像
コルノコドモノガッコウロン デンマークノオルタナティヴキョウイクノソウシシャ
コルの「子どもの学校論」―デンマークのオルタナティヴ教育の創始者

コル,クリステン【著】〈Kold,Christen〉 清水 満【編訳】
新評論 (2007/12/10 出版)

262p / 19cm / B6判
ISBN: 9784794807540
NDC分類: 371.238

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詳細

ペスタロッチに並ぶ重要人物、コル唯一の論文などを本邦初翻訳。
日本で注目を浴びている北欧教育の原点がここにある。

第1章 コルの自伝―『コルの講演録』(生気を与え、光を与える)
第2章 『子どもの学校論』(子どもの能力と必要に応じた教育;宗教の教育 ほか)
第3章 コルの言葉のアンソロジー―愛と生を求めて死と闘う(人は、学校に行くことでどのようになるのか;フォルケホイスコーレ(公立学校)は変革されうるのか? ほか)
第4章 コルの童話―「子ネコの話」
解説 コルの教育思想

北欧の教育がすばらしいとよくメディアで伝えられる。今はフィンランドが大人気だが、他の国だって負けてはいない。これらの国々は互いに刺激を与えあって切磋琢磨してきた歴史がある。中でもデンマークは歴史的に北欧のリーダーだったこともあって、教育のあり方でも他国に影響を与えてきた。
フィンランドが学力世界一だということで多くの関係者が視察に訪れたが、彼らが驚いたのは、学力世界一なのに試験での詰め込み勉強がないことだった。北欧ではごく当たり前の考え方だが、たとえばデンマークでは150年前から、試験で子どもたちを苦しめる学校を拒否してきた。
1850年に「学校での生活は、刑務所あるいは矯正施設の生活と何ら変わらない」と断言し、「学校では子どもたちがほかのどの場所にいるよりも一番幸福で自由でなければならない」と宣言したのが、クリステン・コルである。彼はデンマーク最大の教育者であり、今日のデンマークの教育のあり方を決定した人である。彼は試験のない学校「フリースクール」を親たちとともにつくり、教育の国家からの自由を主張した。今では彼の教育思想はデンマークの公教育の基本理念となり、試験も成績評価もない子どもの自主性を尊重した教育がなされている。
コルは、近代の国民教育の歴史においてはペスタロッチに並ぶ重要性をもつ人物であるが、小国デンマークの言語という条件のため、日本ではまったく知られることはなかった。またコル自身あくまでも教育の実践者であり、書物を書くことがなかったという事情もある。
この書物は、コルの唯一の論文「子どもの学校論」と彼の自伝的講演を翻訳した、本邦初のコルの翻訳書である。読者は強い衝撃を受けるに違いない。(しみず・みつる 日本グルントヴィ協会幹事)

著者紹介

コル,クリステン[コル,クリステン][Kold,Christen]
1816‐1870。デンマーク教育における最重要人物。師範学校卒業後、代用教員などをしながら、試験のない自由な学校をつくり、近代デンマークの義務教育のあり方に影響を与える

清水満[シミズミツル]
1955年対馬生まれ。九州大学大学院博士課程修了。ドイツ・エッセン大学留学。専攻はドイツ思想、デンマークの民衆教育思想。現在、予備校や大学のフリーの講師を務めながら、デンマークのフォルケホイスコーレ(民衆の高等教育学校)にヒントを得た教育市民運動ネットワーク、「日本グルントヴィ協会」の幹事をしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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