地元学のすすめ―地域再生の王道は足元にあり

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地元学のすすめ―地域再生の王道は足元にあり

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  • サイズ B6判/ページ数 306p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794807076
  • NDC分類 601.1
  • Cコード C3033

出版社内容情報

「私たちの地元には何もない」と言って諦めているケースが全国の地域によく見られる。そうではなくて、逆に地域のすぐれた面を把握し、それを生かすための実践の指針を示すことが必要である。そして、それが本書の基本的な立場ともなっている。自分たちの生活や文化を少しでも良くしよう、地域を発展させよう、みんなで力を出しあって協力していこう、という行動を起こすならば、そこから個性および人間性の発展と夢が生じることになる。今、このような考え方が必要とされている。なぜなら、地域は「改革」の中で切り捨てられつつあるからだ。
 今日、わが国の地域では、産業基盤が衰退し、その上に少子高齢化が加わって、地域の再生産と循環やコミュニティが崩壊しつつある。しかし、地域の現状と課題を研究し、それに基づいて地域政策のあり方が根本的に問われることは少ない。また国家政策においても、財政赤字のために費用対効果、国際競争力、自由化の名目で競争原理を導入して「勝ち組」「負け組」に区分する分解・分断政策がとられている。これらのことを考えると、現状の国家政策は地域支援ではなく「自立を促す破壊」になってしまっているというほかない。
 それゆえ地域においては、政府が提出しているメニューの中から選択する時代ではなく、地域自らが変革し、政府に対して選択を迫る必要がある。地元の自然環境、歴史、文化、祭り、産業経済はもとより、各種施設、交通条件、情報通信技術、誘致企業のノウハウ、さらに人材・人脈などすぐれた資源を発見し、地元という基盤の上で住民のもつエネルギーを結集し、新しい産業を起こすなど、自前でできる政策を樹立していけば独自性、自立心、地域の誇りが育つのである。
 日本人はもともと協調性に富み、連携しながら共存共栄することを得意とする国民である。産業、教育・文化、医療、福祉のいずれにおいても協同していけば、それが地域再生の源泉となる。地域や日本人を支えてきた協調性、連携をキーワードとして「動的に」かつ「総合的に」地元を学習し、地域の自立と再生産のために連携し、考えることが大切である。そのためには、ビジョン(構想)をもち、計画を立てて体制を強化し、地域社会そのものの存立基盤を地道に築いていくことが重要で、それがまた地域振興の王道である。
 以上のような意図をもって、“地元学のすすめ”という新しい視点を書名に込め、世に問うこととなった。本書は「第一章 地域経済の再生」、「第二章 地域経営」を軸として、「第三章 中山間地域の振興」、「第四章 ベンチャー企業、新産業の創業」、「第五章 中心市街地の活性化」という、地域でもっとも重要な論点について実践的な立場から取り上げ、最後に地元イノベーションの推進体制として「第六章 産学・地域連携」を論じた。本書が、地域の発展に貢献できればと願うものである。(しもひらお・いさお)

内容説明

宝を掘り起こせ!!「連携」と「住民パワーの結集」を軸とした地域再生への指針を提示。

目次

序論 地元学のすすめ
第1章 地域経済再生のすすめ
第2章 地域経営のすすめ
第3章 中山間地域の振興のすすめ
第4章 ベンチャー企業・新事業創出のすすめ
第5章 中心市街地活性化のすすめ
第6章 産学・地域連携による地元学のすすめ

著者等紹介

下平尾勲[シモヒラオイサオ]
1938年大阪府生まれ。1963年大阪市立大学経済学部卒業。1968年大阪市立大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。佐賀大学経済学部助教授、福島大学経済学教授、福島大学地域創造支援センター長。2003年福島学院大学学長。福島学院大学短期大学部情報ビジネス科教授。商学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

29
地元学の重要政策課題:❶人々が豊かに暮らすために雇用問題に力を入れること❷地域経済や中小企業政策の構想と手法を変革し、新産業を育成して持続的な再生産を図ること❸夢と将来をもって、既存制度やコミュニティのイノベーションを推進すること(ⅲ頁)。職人の高齢化:漆器産地では木地、下地塗りの分野で後継者不在(34頁)。ユネスコ無形文化遺産に指定された和紙のような、制度的な補助、補完と、自助努力を超えた支援が今でも課題だと思われる。地域づくりの目標:自立性の確立、持続的な発展、快適なまちづくり(73頁)。 2016/06/21

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