藤原保信著作集〈第5巻〉二〇世紀の政治理論

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藤原保信著作集〈第5巻〉二〇世紀の政治理論

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  • サイズ A5判/ページ数 459,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784794806895
  • NDC分類 311.08
  • Cコード C0331

出版社内容情報

激動の時代の政治学と政治学者の使命
本巻の目的は、バーカー、ウェーバー、シュミット、イーストン、ロールズ、アレント、ハーバーマスなど、20世紀を代表する思想家たちの政治理論の紹介と検討である。しかし、その内容は理論の概説を越えた深みを持っている。とくに公共性の喪失、人間疎外、環境破壊といった時代の問題と真摯にとり組み、解決の方向性を示そうとした政治理論を中心に取り上げることによって、政治学者藤原保信は、政治理論の今日的な課題と政治学の歩むべき道をも呈示しようとした。藤原によれば、政治理論の存在意義は規範の探求であり、単なる対象としての政治世界の把握や解釈ではない。したがって、科学主義や客観主義のように記述や理解を自己目的とするものは、どれほど精緻な定式やモデルを呈示できたとしても真の政治理論とは呼べないことになる。さらに、政治事象の側にのみ論理を求め、認識主体のあり方についての自己吟味を行わない理論もまた、真の政治理論の名に値しない。本書を読めば、政治学者の使命とは何かが、おのずと明らかになってゆくのである。藤原は本書で、20世紀の課題を「自然との調和的関係を回復すること」、「平和的で公正な国際社会秩序を作り出すこと」、「差別と抑圧の構造をなくし生の意味を回復すること」と定式化し、各理論を検討した後に、それぞれの課題とのかかわりで思想家たちの貢献と限界をも論じている。その意味で本書は、二一世紀の現代的課題解決への理論的な手掛かりを得ようとする者にとっても裨益するところが多いであろう。もちろん、アレント、ハーバーマスなど、個別の思想家についての概観を得たいという人々にも有益であるが、それだけでなく、本書によって藤原の切り口に興味を覚え、藤原と問題圏をいくらかでも共有した読者が、本書の問題圏を発展させた『政治哲学の復権』(第7巻)や『政治理論のパラダイム転換』(第8巻)へと進むように願って止まない。

目次

序 二〇世紀と政治理論
第1部 多元的国家論
第2部 科学とイデオロギー
第3部 政治学の経験科学化
第4部 政治哲学の再生
第5部 モダンとポスト・モダン
結論 総括と展望

著者等紹介

藤原保信[フジハラヤスノブ]
1935年長野県生まれ。65年早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。元早稲田大学政治経済学部教授。政治学博士。政治思想史専攻。1969‐71年シカゴ大学、78‐79年オックスフォード大学に留学。日本政治学会、政治思想学会、日本イギリス哲学会などの理事を歴任。1994年没

押村高[オシムラタカシ]
1956年生まれ。青山学院大学国際政治経済学部教授。博士(政治学)。国際政治哲学専攻

谷喬夫[タニタカオ]
1947年生まれ。新潟大学大学院現代社会文化研究科教授。政治思想史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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