藤原保信著作集〈第4巻〉西洋政治理論史(下)

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藤原保信著作集〈第4巻〉西洋政治理論史(下)

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  • サイズ A5判/ページ数 390,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784794806833
  • NDC分類 311.08
  • Cコード C0331

出版社内容情報

〈藤原保信著作集〉第四巻は、プラトンからホッブズにいたる政治理論を取り上げた第三巻(既刊)に続くもので、藤原の記念碑的な著作『西洋政治理論史』(初版一九八五年)の後半部分を収録する。本巻ではロックからウェーバーまでの思想が論じられる。
 前巻で明らかになったように、藤原はホッブズの政治哲学の中に、自然観、人間観、政治観にわたるトータルな「近代」のパラダイムを見いだした。このパラダイムのもたらした正負の結果をみすえながら、藤原は、核戦争や環境破壊に代表される現代の危機を克服するためには、近代社会の全面的な見直しに着手すべきだと考える。本巻で扱われる思想家のうち、まずロックはホッブズ的なパラダイムのいわば完成者とされる。続くルソー、ヘーゲル、マルクスは、近代批判の理論の系譜として位置づけられる。なかでもヘーゲルは、その「人倫」概念によって、近代市民社会の欠陥を是正し、有機体的な秩序を回復する道筋を示した理論家として、深い共感をもって描かれる。ヘーゲルとの違いよりは共通性を強調されるマルクス、その病理を鋭く認識しつつも最終的には近代社会を受け入れたとされるウェーバーと、各思想家の理論的特質をあますところなく描き出した上で藤原は、「結論」において自らの政治理論の課題を端的に述べ、この浩瀚な一書を閉じる。
 『西洋政治理論史』は、過去の思想を過ぎ去った時代の歴史的文脈に還元することで理解するという方法論を用いるものではない。本書のねらいは、古典の名に値する著作の中に含まれる、時代を超えた普遍的な問題への理論的な取り組みを再構成していくというものである。そこには、古典の中に、現代の諸問題の解決に向けて真剣に学び、かつ批判すべき重要な遺産を見いだしていかなければならない、という藤原の確信が込められている。西洋政治思想史、政治学史といった様々な名称の下で刊行される類書の中にあって、本書の個性を際だたせるのは、まさにこの藤原の古典に対する深い信頼の念であり、また現代の危機に対する真摯な問題意識であろう。(きしもと・ひろし 岡山大学教育学部教授/かわで・よしえ 東京大学法学部教授)

内容説明

「権力、利益、支配」の要素に狭められた近代の政治概念を超えて、“相互依存と共生の場”としての政治的空間を切り拓く思索へ。

目次

第7章 ロック
第8章 ルソー
第9章 ヘーゲル
第10章 マルクス
第11章 ウェーバー
結論 政治理論の現代的課題

著者等紹介

藤原保信[フジハラヤスノブ]
1935年長野県生まれ。65年早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。元早稲田大学政治経済学部教授。政治学博士。政治思想史専攻。1969‐71年シカゴ大学、78‐79年オックスフォード大学に留学。日本政治学会、政治思想学会、日本イギリス哲学会などの理事を歴任。1994年没

岸本広司[キシモトヒロシ]
1948年生まれ。岐阜教育大学、山梨大学を経て、岡山大学教育学部教授。政治思想史・西洋政治史専攻

川出良枝[カワデヨシエ]
1959年生まれ。放送大学、東京都立大学を経て、東京大学法学部教授。西洋政治思想史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。