罪と恐れ―西欧における罪責意識の歴史/十三世紀から十八世紀

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罪と恐れ―西欧における罪責意識の歴史/十三世紀から十八世紀

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  • サイズ A5判/ページ数 1196/高さ 22cm
  • 商品コード 9784794806468
  • NDC分類 230.5
  • Cコード C0022

出版社内容情報

前著『恐怖心の歴史』に引き続き恐怖心を扱うジャン・ドリュモーの著作の翻訳が刊行される。『罪と恐れ』である。キリスト教会が信徒の支配に恐怖心を利用したことは、前著でも触れられていたが、これは『罪と恐れ』でも「劫罰への恐怖によって信徒の心理を統制する司牧術」として大きく扱われている。カトリシズムを自らの思索の基盤としつつ歴史に向き合うドリュモーにとって、このようなキリスト教会の方針は、単なる歴史的事象として片づけるにはあまりにも重大な結果をもたらしたものとして、ある種の痛みをもって叙述されている。しかし、この点にのみ本書の価値があるわけではない。十三世紀から十八世紀にいたる西欧の心性史を貫いている二つの意識、すなわち現世蔑視と(原罪による)罪責感という二つの意識を、圧倒的な学殖によって取り出して見せたこと。これこそ本書をドラマチックに刻印する特徴なのである。

内容説明

「恐怖を作り出す文化」は、いかに生産されるか。西欧文明の深層構造を究明する「意識」の歴史学。『恐怖心の歴史』に続く渾身の雄編。アナール派第三世代の重鎮が圧倒的学殖で析出するキリスト教文明圏の集団的心性史。

目次

罪の文化史
第1部 ルネサンスの想死表現と悲観論(現世の蔑視・人間の蔑視;現世の蔑視から死の舞踏へ;想死表現の曖昧さ ほか)
第2部 贖罪の破綻(良心の糾明の仕上げ;聴罪司祭の領分;原罪 ほか)
第3部 恐れの司牧術(カトリック諸国の場合;プロテスタント諸国の場合)

著者等紹介

ドリュモー,ジャン[ドリュモー,ジャン][Delumeau,Jean]
1923年生まれの、アナール派第三世代に属するフランスの歴史家。パリ・ユルム街の高等師範学校出身。パリ第一大学教授を経てコレージュ・ド・フランス教授(1975~1994年)。中世後期から近代にかけての西欧宗教思想史、とくに宗教心性史を自己の領域としている。カトリシズムを思索の基盤としつつ、現在に至るまで旺盛な執筆活動を展開

佐野泰雄[サノヤスオ]
1950年神戸市生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。一橋大学大学院言語社会研究科教授。18世紀フランス文学専攻

江花輝昭[エバナテルアキ]
1955年福島県耶麻郡生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。独協大学外国語学部助教授。モリエールを中心とする17世紀フランス文学・文化専攻

久保田勝一[クボタカツイチ]
1951年埼玉県深谷市生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。中央大学商学部助教授。フランス中世文学専攻

江口修[エグチオサム]
1950年広島市生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。小樽商科大学教授。フランス・ルネサンス詩専攻

寺迫正広[テラサコマサヒロ]
1950年、鹿児島県吹上町生まれ。九州大学大学院文学研究科博士後期課程単位所得退学。大阪府立大学総合科学部教授。モンティーにを中心とする16世紀フランス文学およびマイノリティ言語教育政策論専攻
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感想・レビュー

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鏡裕之

5
すばらしき大著。1000頁超の名作。仏教は、「こうすれば心の平安を得られますよ」ということを説くという。だが、キリスト教は「あなた方は生まれつき罪を背負っており、したがって祈り、悔い改めないと堕落するのだ」という不安を強迫観念として植えつけるという。特に中世ではそのような説教がなされた。「ここに集まった3000人のみなさんのうち、90人は救われない!」と司祭に言われて、自殺した人が3人いるという事実。西欧人のメンタリティの基層に眠る、罪への恐れをたっぷりと理解することかできる。2014/01/12

陽香

0
2000412312011/08/01

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