メキシコ経済の金融不安定性―金融自由化・開放化政策の批判的研究

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メキシコ経済の金融不安定性―金融自由化・開放化政策の批判的研究

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  • サイズ A5判/ページ数 302p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784794805997
  • NDC分類 338.3
  • Cコード C3033

出版社内容情報

【金融自由化・開放化政策の批判的研究】メキシコの状況は決して対岸の火事ではない。不良債権、通貨危機など、日本も陥った経済状況を精緻に検証し、金融改革の要諦に迫る。
本書は1990年代から2000年にかけてのメキシコにおける金融自由化・開放化政策を批判的に研究したものである。 メキシコでは、既に先進国だともいわれた1993年ごろから金融機関の不良債権問題が発生し、近年では最大手の銀行までが公的救済機関を通じて米国やスペインの銀行に実質的に売却されるに至っている。こうしたメキシコの状況は決して対岸の火事ではない。 ラテンアメリカ経済研究というとかつては構造学派や従属理論等の独自の経済理論が一世を風靡したが、最近はグローバル化の影響から「正統派」新古典経済学が大勢を占めている。その一方でメキシコ始め各国では、米国型の自由化論には同調しないが、かといって古典的マルクス主義では何も解決できないという問題意識に立つ多くの経済学者が、ポスト・ケインジアン経済理論、レギュラシオン理論などの立場で研究を進めている。 メキシコは1994年の通貨危機で世界の注目を集めたが、危機がすぎれば日本ではほとんど関心を引かなくなっているが、本書はむしろ通貨危機を経てメキシコ経済がどう変化したのかを考察している。

内容説明

1990年代メキシコ経済の構造変化、新自由主義政策の功罪をポスト・ケインジアン経済学・内生的貨幣供給論によって精緻に分析し、日本の現状を視野に収めつつ金融改革の要諦に迫る画期的論考。

目次

第1章 メキシコ金融制度の歴史と金融自由化
第2章 金融システムの再編成
銀行再民営化と金融グループ
第3章 為替管理とベース・マネー
為替アンカー政策からインフレ目標へ?
第4章 資本蓄積における貯蓄‐投資バランスの意味
第5章 内生的貨幣供給論と金融不安定性理論
第6章 資本蓄積、設備投資モデルの推定
第7章 金融部門の貸出行動と金融不安定性の検証
第8章 金融危機への事後的対応
FOBAPROAとIPAB
第9章 通貨危機とその金融システムへの影響

著者等紹介

安原毅[ヤスハラツヨシ]
現在、南山大学外国語学部助教授。経済学博士。専攻、開発金融論・ラテンアメリカ経済論。1963年、神戸市生まれ。1987年、京都大学経済学部卒業。1990‐91年、メキシコ国立自治大学経済学部留学。1992年、京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。1992年、南山大学外国語学部講師に着任。1995‐97年、メキシコ国立自治大学経済学部大学院博士課程留学。2000年、同大学にて博士号取得
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