出版社内容情報
【学校と家庭を結ぶ新たなアプローチ】アメリカ発の新しい教育実践。親や教師が教育現場にかかわり,学ぶプロセスを重視し,子どもの学びを支えていこうとする具体例が満載。
内容説明
「子どもの教育に親と家族が効果的にかかわることは、他のいかなる教育改革より確実に変化をもたらす可能性をもっている」と指摘したのは、全米PTAです。このガイドラインに強い影響を与えたプロジェクトこそ「ペアレント・プロジェクト」です。著者が始めた、子どもの教育に親が主体的にかかわるアプローチが全米を動かしつつあります。では、その鍵となったのはいったい何でしょう。このプロジェクトの目的の一つ、「学力を伸ばす」ということが確実に成果を挙げていったからでしょうか。否です。学力は結果であり、そのためのプロセスとかかわり方に重点を置いたところにペアレント・プロジェクトの成功の鍵があるのです。本書には、それらの実践の具体例が満載されております。
目次
「どこへ行くのか」って?まずは「どこから来たか」お話しましょう
注意!この先、どんどん親がのめり込みます。「ドングリの会」のペアレント・プロジェクト
大勢の人達がとても楽しんでいるようだけど、ペアレント・プロジェクトって何なの?
大切なのは“信頼とコミュニケーション”―仲間づくりから始めましょう
「子どもの読書習慣」を言う前に、親の読書サークルを始めましょう
家庭と教室をつなぐ「対話ジャーナル」の回覧
誰のための目標?基準?評価?
「青い茂みの伝説」―学校に親を「歓迎」するってどういうことでしょう?
「家族史」―家族にとって最もインパクトがあるプロジェクト
「誰が上でも、誰が下でもありません」みんながもってるリーダーシップ〔ほか〕
著者等紹介
ボパット,ジェイムズ[ボパット,ジェイムズ][Vopat,James]
ウィスコンシン州・ミルウォーキー在住。現在、キャロル・カレッジ教授(英語教育)。ミルウォーキー・ライティング(読み書きの「書く」ことに焦点を当てた)プロジェクトの創設者。ワークショップの手法を使って、子どもの教育に親が主体的に参加するペアレント・プロジェクトに取り組み始めたのは1988年のこと。1993~1996年は、フルブライト・スカラーとしてスリランカでカリキュラム開発に携わる
玉山幸芳[タマヤマユキヨシ]
岩手県・胆沢(いさわ)町在住。2児の親。高校では卓球部を卒業し、大学ではE.S.S.(英会話クラブ)を卒業し、会社員として就職する。営業所所長として都会ぐらしを経験するも、年老いてゆく両親の支えになるべく退社し、Uターンをする。その後、大学に編入して英文学を学んだりする。現在は“子ども相手に人の道、人生などをとく男”として塾を経営(胆沢教育センター)をしている。米づくりのかたわら、まちづくりの総合計画(「そだてる」部会部会長)などにもかかわる
吉田新一郎[ヨシダシンイチロウ]
東京都・府中市在住。現在、「学び、出会い、発見の環境としくみをつくりだす」ラーンズケイプ(Learnscapes)代表。もともとの専門は、都市計画・景観デザイン(Landscape)や国際協力など。ワークショップに出会ったのは、1986年のこと。1989年に国際理解教育センター(ERIC)を設立し、ワークショップの手法を使って、主に教師を対象にした研修活動を開始する
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