出版社内容情報
【見えない子どもたち】存在自体を隠され,紛争に身を投じ命を落とす世界中の子ども達の実態を報告し,法律の役割,政府・NGOの使命を説き,彼らを救う方策をさぐる。
子ども兵の問題は、本書の副題が示すように「目に見えない」ところに特徴がある。子ども兵を使っている者達も、それがあってはならないことに気づいている。それゆえ、国連や非政府組織(NGO)の調査に対して子ども兵の存在自体を否定し、結果として問題を隠してしまう。また、子ども兵は紛争の中で成年兵へと姿を変えていくため、子ども兵であったという事実は見えなくなってしまう。幼いうちから銃を手にしてきた子ども達を、大人達はどのように救うべきなのか。本書は、この重い問いに答えるための手がかりを探ったものである。*原書の発行元レッダ・バルネンは、戦争で家族や住居を失った子どもたちを救うため発足した非政府組織の団体である、「セーブ・ザ・チルドレン世界連盟」のスェーデン支部。危険にさらされている子ども達の状況改善のため、世界各地で様々な支援活動を行っている。
内容説明
武器を持った彼らを救うことはできるのか。26ヶ国に及ぶ現地調査。そこに見えてくるのは子ども達に起きている悲劇の現実。
目次
第1章 世界的な図式
第2章 徴募
第3章 子ども兵とは誰か?
第4章 兵士としての処遇
第5章 除隊と社会復帰
第6章 子ども兵に対する軍の対応
第7章 徴募と任務に関する法規制
第8章 徴募禁止の手段
第9章 提言
第10章 終わりに
著者等紹介
渡井理佳子[ワタイリカコ]
1965年千葉県習志野市生まれ。慶応義塾大学法学部法律学科卒業、慶応義塾大学大学院法学研究科前期博士課程修了、米国Harvard Law School LL.M. Program修了、慶応義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得。米国ニューヨーク州弁護士。現在、防衛大学校人文社会科学群公共政策学科助教授(行政法)
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