出版社内容情報
高齢社会・地域経済の自立を意識した全国各地の工業団地,工業試験所,サイエンスパーク,産業振興センター等の分析を通し,これら産業支援施設の新たな課題に応える。
世紀末にはいったん盛り上がっていた日本産業も、21世紀に踏み込むと同時に失速し、依然として不透明感から脱出できないままにいる。それでも、全国各地域では「地域産業が不可欠」との認識の下で、地道な取り組みも始められている。特に、「高齢化社会」を視野に入れ、「地域経済の自立」が深く意識されている。70年代以降には、サイエンスパーク、インキュベータ、産業振興センター等、実に様々な「支援施設」のスタイルが模索されてきた。それらは地域産業振興を深く意識させるものであり、地域の人々の深い「思い」が結集されている。 本書は全国に幅広く展開している興味深い「産業支援施設」の中から九つのケースを取り上げ、その背景と成り立ち、さらに現状を振り返り、将来を語る。
内容説明
「高齢社会」を視野に入れ、「地域経済」の自立を意識した全国各地の工業団地、工業試験所、サイエンスパーク、産業振興センターなどの産業支援施設の新たな局面を分析し、その取組みと課題を究明。
目次
新時代の地域産業支援施設
未来型工業団地の展開―アリア・ディ・フィレンツェ(甲府市)
ソフト開発拠点の形成―テクノウェーブ100(横浜市)
頭脳立地の現在―八戸ハイテクパーク
千葉県産業を先導する未来型産業支援施設―東葛テクノプラザの取組みと今後
インキュベータの展開―尼崎リサーチ・インキュベーションセンター
小学校跡地を利用した産業支援施設―神戸・北野工房のまち、ものづくり職人大学
工業技術センターの再編―徳島県立工業技術センター
産学連携の模索―岩手大学地域共同研究センター
TLO(技術移転機関)の展開―(株)北九州テクノセンター〔ほか〕
著者等紹介
関満博[セキミツヒロ]
1948年生まれ。1976年成城大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在、一橋大学大学院商学研究科教授、経済学博士
三谷陽造[ミタニヨウゾウ]
1950年生まれ。1969年兵庫県立兵庫高等学校卒業。現在、神戸市産業振興局工業課生活産業係長
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