出版社内容情報
【ソ連体制の終焉】1991年のロシア革命は,実は資本主義体制を支持する党・国家の支配エリートたちによって主導された。エリツィン以後の政局動向を分析するための好著!
本書は、驚くべき仮説を打ち出している。1991年のロシア革命の主たる担い手は、ほかならぬソ連の支配エリ-トだったというのである。本書の仮説を用いるなら、現代ロシアの不可解な現象、すなわち1991年のロシア革命が無血革命だった理由も説明できる。本書の著者は、支配エリート自身が「上からの革命」を起こしたのであれば、革命に抵抗する勢力が無力だったのも不思議ではないと説明している。知的刺激に富む本書を読み終えると、読者は、文字通り目からウロコが落ちるような気持ちになる。
内容説明
1991年のロシア革命(ソ連体制の崩壊)はなぜ無血革命だったのか?経済学者とジャーナリストのコンビが解明。
目次
第1部 ソ連体制(社会主義とソ連体制;成長と停滞、そしてペレストロイカの起源)
第2部 ペレストロイカとソ連体制の終焉(グラスノスチと知識人;経済改革;民主化;党・国家エリートと資本主義支持連合;権力闘争)
第3部 ソ連終焉の影響(ショック療法;ショック療法の結果;ロシアの政治的展開;社会主義の将来に対する教訓)